2019年7月29日 更新

ペットを熱中症から救おう!

今年も暑い夏がやって来た…。皆さん、熱中症対策、しっかりやっていますか? 熱中症は人間だけではなく、犬や猫などにとっても深刻な問題なんです! 正しい知識でペットを熱中症から救えるのは…あなた(飼い主)です!

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こんな症状に要注意! 犬や猫の熱中症!

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我が家にも犬がいるのですが、日に日に暑くなってくるこの時期になると、フローリングでエアコンの風がダイレクトにあたる位置に寝転がって勝手に涼んでいます(この状態を“海岸に打ち上げられた犬”と呼んでいます)。この見事な打ち上げられっぷりを見ると、「あぁ、夏が来たな…」と感じるわけです。そんな家族の一員であるペットがもしも熱中症になってしまったら…。全力全開で守らなければなりません! 熱中症にならないように! 飼い主が!

犬や猫の熱中症は、気温や湿度が高い日や日差しが強い日に体温が上昇し、高体温や脱水状態になることによって起こります。

初期症状としては、ハァハァと激しい呼吸を繰り返す(パンティング)、よだれを大量に出す、歯肉や舌、結膜の充血やうっ血、脈が速くなる、などが見られます。さらに悪化すると、ぐったりとして意識がなくなったり、嘔吐や下痢、ふるえ、けいれん発作などが起こったりする場合もあるといわれています。

とくに、短頭種と呼ばれるペチャッとした顔が特徴の犬種や猫種は、熱中症に注意が必要です。マズル(鼻口部)が短く、鼻孔が小さくて気道が短いので、呼吸による体温調節が苦手で、熱中症になりやすいといわれています。代表的な短頭種の犬・猫は以下の通りです。

犬:フレンチ・ブルドッグ、パグ、シーズーなど
猫:ペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなど

熱中症の予防と対策を知る!(ペットの)

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熱中症の最大の予防方法は、ペットを高温の環境に長時間置かないことです。夏場のお散歩は、朝夕の涼しい時間などに(最近は朝も暑いことが多いですが)行いましょう。夏は地面の温度もかなり高くなります。地面から近いところを歩く犬は人間の体感よりも高温の場所にいるため、アスファルトなどではとくに気をつける必要があります。真夏だと60度以上になることも!

さらに、大事なプニプニの肉球がやけどすることもありますので、散歩前に地面を手の甲でタッチして温度を確認するようにしましょう(手のひらより温度を感じやすいため)。あと、こまめな給水も忘れずに!

車でお出かけする際は、人と同じで、決して閉めきった車内に残しておくことはしないでください。絶対に!

室内では、風通しを良くしておいたり、エアコンをつけておいたりするほか、自由に動き回れるようにしておきましょう。もちろん、自由に水が飲めるようにしてあげることも大切です。

応急処置&冷え冷えアイテム

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熱中症の治療が遅れると命にかかわりますので、「熱中症かも…!?」と思ったら、早急に対応することがとても大切です。全身に常温の水道水をかけて体を冷やしたり、ぬらしたタオルなどで体を包んだりして、風通しの良い涼しい場所に移動させましょう。そして、直ちに動物病院へ!

なお、応急処置のときに、冷水や氷などで急激に冷やすのはやめたほうがよいとのことです。末梢血管が収縮して熱が発散しにくくなるそうです。

熱中症予防には、犬・猫用の冷却アイテムを上手に使ってあげることをおすすめします。近頃では、ドラッグストアでもペットグッズを多く取りそろえているお店が増えてきました。アルミ製のひんやり感じる素材で作られたペット用マット水でぬらすと冷たくなる冷却ジェルを使用したバンダナなど、かなり使えるアイテムがそろっていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

ペットと楽しい夏を過ごしましょう!(打ち上げられた愛犬を愛でつつ)
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ニチジョウ ニチジョウ

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