目次
まずは弱いステロイド外用薬で様子を見るべき?
炎症とステロイド外用薬の関係は、火事と水の関係にたとえられます。火事が起きたとき、コップで何度も水をかけても火の勢いは止まらず、延焼して被害が大きくなる可能性があります。はじめに大量の水を火元にかけることで、結果的に短い時間で消火でき、被害を最小限に抑えられるのです。
同様に、治療期間を長引かせず、なるべく湿疹などのあとを残さないようにするには、まず十分な効き目が期待できる強さのステロイド外用薬を使い、症状が良くなってきたら使用回数を減らしたり、ランクの低い薬に切り替えたりするほうがよいのです。これは「ステップダウン療法」と呼ばれる、医療現場では主流の治療法です。
ただし、患部の場所や状態、使用者の年齢などによって、適切な強さの薬は異なります。薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
同様に、治療期間を長引かせず、なるべく湿疹などのあとを残さないようにするには、まず十分な効き目が期待できる強さのステロイド外用薬を使い、症状が良くなってきたら使用回数を減らしたり、ランクの低い薬に切り替えたりするほうがよいのです。これは「ステップダウン療法」と呼ばれる、医療現場では主流の治療法です。
ただし、患部の場所や状態、使用者の年齢などによって、適切な強さの薬は異なります。薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
ステロイド外用薬使用時の注意点は?
・感染している部位には使えない
炎症とは、免疫力が病原体をやっつけようとするときにも起こる反応。つまり、抗炎症作用に優れたステロイド外用薬は、患部の免疫力を一時的に低下させてしまいます。菌を倒す力が弱まってしまうため、患部が膿んでいるときなどは使用できません(※)。また、水虫や水ぼうそうといった感染性の皮膚炎にも使用できません。
※抗生物質が配合されたタイプのステロイド外用薬もあります
炎症とは、免疫力が病原体をやっつけようとするときにも起こる反応。つまり、抗炎症作用に優れたステロイド外用薬は、患部の免疫力を一時的に低下させてしまいます。菌を倒す力が弱まってしまうため、患部が膿んでいるときなどは使用できません(※)。また、水虫や水ぼうそうといった感染性の皮膚炎にも使用できません。
※抗生物質が配合されたタイプのステロイド外用薬もあります
・使用量・使用回数は多過ぎても少な過ぎてもダメ
副作用などを心配して、患部を覆えないほど少量を使っても、十分な効果が期待できません。逆に、べったりと厚塗りしても患部の面積は同じなので効果は変わりません。また、使用回数が多過ぎても少な過ぎても×。添付文書に書かれた用法・用量を守って使いましょう。
副作用などを心配して、患部を覆えないほど少量を使っても、十分な効果が期待できません。逆に、べったりと厚塗りしても患部の面積は同じなので効果は変わりません。また、使用回数が多過ぎても少な過ぎても×。添付文書に書かれた用法・用量を守って使いましょう。
・長期間、継続使用しない
ステロイド外用薬を添付文書通りに正しく使用すれば、5~6日程度で効果が現れます。それでも効果が見られない場合は、薬が合っていないか、何か別の病気が潜んでいる可能性も。直ちに使用を中止し、薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
ステロイド外用薬を添付文書通りに正しく使用すれば、5~6日程度で効果が現れます。それでも効果が見られない場合は、薬が合っていないか、何か別の病気が潜んでいる可能性も。直ちに使用を中止し、薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
・患部、年齢ごとに薬を使い分ける
顔や陰部といったデリケートな部位はステロイドの吸収率が高く、足の裏や手のひらなどは吸収率が低いというように、同じ人でも使用部位によって薬の効き目は変わります。全身どこでも同じ薬を使い回すのではなく、患部にあった薬を使い分けましょう。
また、子ども、とくに赤ちゃんなどは皮膚が薄いため、大人が使えるステロイドが適さないこともあります。薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
顔や陰部といったデリケートな部位はステロイドの吸収率が高く、足の裏や手のひらなどは吸収率が低いというように、同じ人でも使用部位によって薬の効き目は変わります。全身どこでも同じ薬を使い回すのではなく、患部にあった薬を使い分けましょう。
また、子ども、とくに赤ちゃんなどは皮膚が薄いため、大人が使えるステロイドが適さないこともあります。薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
ほかにも、その薬によって「してはいけないこと」「相談すること」などがあります。使用前に添付文書をよく読み、わからないことがあれば、薬のプロである薬剤師や登録販売者に聞いてみましょう。
ステロイド外用薬はとても効果的な薬です。用法・用量を守って正しく使用しましょう。
ステロイド外用薬はとても効果的な薬です。用法・用量を守って正しく使用しましょう。