2020年6月1日 更新

錠剤、カプセル、粉薬などなど…何がどう違うの?

いざ薬を買おうとしたときに目に入る、商品名の横に書いてある「錠剤」「細粒」「顆粒」「カプセル」たち。「成分は同じなんだから、どれもいっしょでしょ?」と思う方も多いはず。効き目は同じですが、実は少しだけ違うところがあるんです。

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有効成分や効き目はどれも同じ

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結論からいってしまうと、有効成分の構成が同じ商品であれば、錠剤や粉薬など薬の形が違っても、効き目はどれも同じです。
正しく用法・用量を守れば、体内に入る有効成分の量は同じだからです。
「実は粉薬より錠剤のほうが効きやすい」みたいなびっくり情報はいっさいないのでご安心ください。

では何が違うんでしょうか?

ダイレクトに関係する違いとしては、
・飲みやすさ(好き嫌い)
・飲み込みやすさ(嚥下機能)
・胃内での影響

などがあげられます。

実際に、それぞれの形で何が違うのか見ていきましょう。

飲みやすさで選ぶなら「錠剤」

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錠剤のメリットはなんといっても飲みやすさ。
粉薬と異なり、1錠にギュッとまとまっているので、手にとって水などで飲めばミッションクリアです。
苦味もあまりないですし、薬によっては苦味をなくすためにコーティングしているものもあるので、粉薬が苦手な方や飲みやすさを重視する方なら錠剤がファーストチョイス

ちなみに、錠剤には丸い錠剤のほかに、カプセルみたいな形をした「カプレット」というものがあります。
カプレットとは、カプセル+錠剤(タブレット)の造語です。
丸形にしようとすると大きくなりがちなものをカプレットタイプにすることが多く、細長くすることで飲みやすくしています。
「じゃあカプセルでいいのでは?」と思ったアナタ!
カプレットにする理由のひとつを後ほど説明するのでお楽しみに。

飲み込む力が弱い方、胃の弱い方は「細粒」「顆粒」「カプセル」

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一方で、錠剤が苦手な方もいますよね。
たとえば飲み込む力が弱い方
錠剤はどうしても一定の大きさがあるので、子どもや、何らかの原因で飲み込む力(嚥下機能)が低下している人などだと飲みづらいのなんの…
高齢の方も嚥下機能が低下している方が多いので、そういう方は粉薬(細粒、顆粒)がおすすめです。

また、ほかにも粉薬をおすすめしたいのが、胃の弱い方です。
錠剤も粉薬も効き目は変わらないんですが、胃での溶け方には違いがあります。
錠剤の場合、胃に入ったあと、錠剤が溶け始めるまで胃の1カ所にとどまるため、成分によっては胃にダメージを与えることがあります。
一方、細粒や顆粒などの粉薬は、胃に入ったらすぐに胃全体に拡散しますし、粉薬が入ったカプセルは、胃でカプセルが溶け始めたらそこからパーッと胃全体に拡散するので、胃へのダメージは少ないといえます。
Q.カプセルでもいいはずなのに、なぜカプレットにするの?

A.アレルギーの方のため
カプセルは、主にブタなどから抽出されるゼラチンからつくられているため、ゼラチンに対してアレルギーをもつ方は要注意
その場合、カプレットのほうがいいというわけです。

あとは、「カプセルをつくる設備がない」とか「ゼラチンの主原料がウシの場合、牛海綿状脳症(BSE)などに対する管理が面倒」とか、メーカーの都合という場合もあります。
真実はメーカーのみぞ知るというわけですね…。

子ども向けに多い「液」

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子ども向けの場合、液体タイプがおすすめです。
理由は簡単。
錠剤や粉薬は子どもにとって、ものすごーーーーく飲みにくいからです。
大人にとってはコンパクトでも、子どもからしたら、錠剤は苦くて大きいし、粉薬もざらざらしている感じやときどき見え隠れする苦味&薬独特のにおいが苦手なもの。
そういう場合は、子ども向けに甘さを調節して飲みやすくした、液体タイプを選びましょう。


いかがでしたか?
ご自身やご家族の状態に応じて、ぜひ薬の形を選ぶときの参考にしてみてください。
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まっつん まっつん

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