まさかそんな!? 日焼け止めのウソ・ホント。
紫外線と日焼け止め
夏になると、ドラッグストアの店頭には、これでもかといわんばかりに日焼け止めが並びます。その中からお気に入りの品を見つけられるように、ここで少し日焼け止めについて解説します。
紫外線は、波長の長さやその性質によって、大きく「UV-A」「UV-B」「UV-C」にわけられますが、日焼け止めの対象となっているのは「UV-A」と「UV-B」です。
「UV-C」は、気象庁曰く、「成層圏及びそれよりも上空のオゾンと酸素分子によって全て吸収され、地表には到達しません」ということなので、いまのところとくに考慮されていないようです。
紫外線は、波長の長さやその性質によって、大きく「UV-A」「UV-B」「UV-C」にわけられますが、日焼け止めの対象となっているのは「UV-A」と「UV-B」です。
「UV-C」は、気象庁曰く、「成層圏及びそれよりも上空のオゾンと酸素分子によって全て吸収され、地表には到達しません」ということなので、いまのところとくに考慮されていないようです。
■UV-A
UV-Bほど有害ではないが、長時間浴びた場合の健康影響が懸念されている。
■UV-B
ほとんどは大気層(オゾンなど)で吸収されるが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼に有害である。日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因となる。
■UV-C
大気層(オゾンなど)で吸収され、地表には到達しない。
環境省「紫外線環境保健マニュアル2015」
UV-Bほど有害ではないが、長時間浴びた場合の健康影響が懸念されている。
■UV-B
ほとんどは大気層(オゾンなど)で吸収されるが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼に有害である。日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因となる。
■UV-C
大気層(オゾンなど)で吸収され、地表には到達しない。
環境省「紫外線環境保健マニュアル2015」
日焼け止めには「SPF(Sun Protection Factor)」と「PA(Protection grade of UV-A)」という効果表示があるのはご存知だと思います。
「SPF」は、肌を赤くするUV-Bを防ぐ指標で、「10」「35」などの数字で示されています。この数字が大きいほど、UV-Bを防ぐ効果が高いとされており、「50」を超える場合は「50+」と表示されます。
「PA」は、肌を黒くするUV-Aを防ぐ指標で、「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」の4段階で表されます。「+」が多くなるほど、UV-Aを防ぐ効果が高いとされています。
「SPF」は、肌を赤くするUV-Bを防ぐ指標で、「10」「35」などの数字で示されています。この数字が大きいほど、UV-Bを防ぐ効果が高いとされており、「50」を超える場合は「50+」と表示されます。
「PA」は、肌を黒くするUV-Aを防ぐ指標で、「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」の4段階で表されます。「+」が多くなるほど、UV-Aを防ぐ効果が高いとされています。
日焼け止めの真実
ここで勘違いをしている人が多いのですが、表示されている数字や「+」は、決して、「日焼け止めの効果が持続する時間ではない」ということです。「SPF1=20分」なんて話も良く聞きますが、これも正しくありません。
この数字や「+」は、「この日焼け止めを塗った場合に、塗らなかった場合の何倍の紫外線量をあてると皮膚が赤く(黒く)なるか」を表したものなんです。SPF50の日焼け止めであれば、塗らなかった場合の50倍の紫外線量をあてて初めて皮膚が赤くなる、ということです。
なので極端な話、ほんの数十秒で日焼けをしてしまうほどの紫外線量がある場所では、SPF50の日焼け止めを塗ったとしても、20分×50=1000分持続するどころか、ほんの数分で肌が赤くなる、ということになります。反対に、曇りがちで紫外線量が少ない場所なら、日焼け止めを塗ることで、日焼けまでに何日もかかる、ということもあるかもしれません。
紫外線の量によって日焼けするまでの時間が違ってくるので、「数値が高い=持続時間が長い」ということにはならないのです。
この数字や「+」は、「この日焼け止めを塗った場合に、塗らなかった場合の何倍の紫外線量をあてると皮膚が赤く(黒く)なるか」を表したものなんです。SPF50の日焼け止めであれば、塗らなかった場合の50倍の紫外線量をあてて初めて皮膚が赤くなる、ということです。
なので極端な話、ほんの数十秒で日焼けをしてしまうほどの紫外線量がある場所では、SPF50の日焼け止めを塗ったとしても、20分×50=1000分持続するどころか、ほんの数分で肌が赤くなる、ということになります。反対に、曇りがちで紫外線量が少ない場所なら、日焼け止めを塗ることで、日焼けまでに何日もかかる、ということもあるかもしれません。
紫外線の量によって日焼けするまでの時間が違ってくるので、「数値が高い=持続時間が長い」ということにはならないのです。
日焼け止めの使い方
では、日焼け止めは何を選んで、どうやって使えばいいのでしょうか。
たとえばちょっとした買い物などであれば「SPF10前後」「PA+~++」の日焼け止めで十分です。軽いスポーツやレジャー程度なら「SPF20~30」「PA++~+++」、炎天下でのスポーツやレジャーの場合は「SPF50~」「PA+++~++++」を選ぶと良いでしょう。
日焼け止めを塗るタイミングは、当然外に出る前です。汗などで落ちたと思ったら、すぐに塗りなおします。そうでない場合でも、2~3時間おきに塗りなおすのが良いでしょう。
たとえばちょっとした買い物などであれば「SPF10前後」「PA+~++」の日焼け止めで十分です。軽いスポーツやレジャー程度なら「SPF20~30」「PA++~+++」、炎天下でのスポーツやレジャーの場合は「SPF50~」「PA+++~++++」を選ぶと良いでしょう。
日焼け止めを塗るタイミングは、当然外に出る前です。汗などで落ちたと思ったら、すぐに塗りなおします。そうでない場合でも、2~3時間おきに塗りなおすのが良いでしょう。