ここ最近メンズコスメの勢いがすごいってよ！

男性もメイクするのが当たり前…なのか？

最近はすっかり定着してきた感のある男性の身だしなみ意識ですが、なにしろモテることしか頭にない10代後半～20代後半の若者だけでなく、一人バーでグラスを傾ける30代前半～40代後半の落ち着きの出てきた大人の男性にも広がっているようです。こうした流れから、男性の美に対する投資は活発になっており、今後もメンズコスメ市場の拡大が予想されています。

先日、資生堂が、20代～50代の男性439名を対象にインターネットで実施した「男性のスキンケアと肌や眉を整える等の行為に関する意識調査」の結果を公開したとのニュースが話題となりました。

「男性がスキンケア（洗顔後に化粧水などで保湿をする）をすることは身だしなみの一つだと思いますか？」という質問では、88.4％が「とてもそう思う」「そう思う」と回答。で、さらに一歩進んで、メイクをしたことがない男性に「メンズメイク（BBクリームの塗布やアイブロウで眉を整える行為）をしてみたいと思いますか？」という質問では、86.8％が「すごく思う」「思う」「機会があったらしてみたい」と回答したとのこと。

拡大するメンズコスメ市場

ここ数年、各化粧品メーカーから男性向け化粧品が続々と発売されているほか、百貨店などにはメンズ専用のコスメコーナーも増設されるなど、その勢いは拡大中のようです…「乗るしかない、このビッグウェーブに」。

ただ、先ほどの調査結果に戻りますが、顔の色ムラ補正や眉の補正をしていない男性に対して、実施していない理由を聞いたところ、「どこで購入すればよいかわからない」（45.5％）、「なにから始めてよいかわからない」（41.3％）、「やり方がわからない」（34.7％）との回答が上位を占めていたようなのです。

こうしたコスメ初心者の男性たちが、百貨店のメンズ専用コスメコーナーなどに特攻できるとは思えません。たとえ、特攻したとて――

店員「どういったものをお探しですか？」
男性「あ…、えっと、メンズコスメ？（ぼそっ）」
店員（食い気味に）「にきびの痕やベタ付き、毛穴の広がり、乾燥など、年齢を重ねるごとに男性の肌の悩みも増えますから、しっかりとしたケアが必要なんですよ！　女性と違って定期的にひげもそりますから、肌はむしろ荒れやすいですしね。よろしかったらこちらの【フルラインナップ全部盛り、美容液マシマシスターターキット】（税込3万円）から始めてみてはどうでしょう？　ね。ね！」
男性「…（た、高い、でもわからないし…えぇ～い、ままよ！）それお願いします…」
店員「あざーす！」

チーン…。

こんな感じで撃沈する可能性が高い！　「衛生兵！　衛生兵ー！」

こうした悲劇に見舞われないためにも、メンズコスメにチャレンジしてみたいという男性たちにおすすめなのが、ドラッグストアです！

スキンケアの順番を知ろう！

と、その前に、スキンケアの手順をおさらいしておきましょう。

スキンケアのスタートである洗顔のあとにはしっかりと保湿が必要になります。

まず、化粧水などで手早く水分を補給。洗顔後は一刻も早く化粧水を使用！　このとき、よく顔を叩いている人を見かけますが、手のひらで包み込むように軽く押し当てるほうが効果的です。

次に、美容液。肌のトラブルをケアするために特定の栄養を与えて肌のコンディションをアップさせる目的で使用します。老化があらわれやすい目もとにはアイクリーム、シミが気になるポイントには美白系の美容液、シワには高保湿系のものを塗ります。何種類か併用する場合は、テクスチャーの軽い（＝油分の少ない）ものから塗るのがよいでしょう。

最後に、十分美容液が浸透したら、乳液などで油分を補給！　塗る量が多過ぎるとベタつき、逆に少な過ぎると保湿の意味がないため、自分にとっての適量を見極めたいところ。乳液のほかに、乾燥がつらい冬にはクリーム、肌なじみが良いオイルなど使い分けましょう。

ちなみに、化粧水、美容液、乳液の順番でケアをしていきますが、どのステップでもきちんと肌に浸透してから次のステップへ進むよう心がけたいところ。朝と夜の2回、しっかり毎日ケアを続けていけば、納得のいく男の肌をキープできることでしょう。

ドラッグストアでそろえられるアイテムとは

では、どんなアイテムがドラッグストアで購入できるのか。手軽なメンズコスメアイテムをざざっとチェックしていきましょう。

化粧水では、「ミノンメン薬用フェイスローション」（第一三共ヘルスケア）。かさついている男性の肌のために水分と油分を補い、乾燥とベタつきのバランスを整えるアミノ酸を配合。

乳液では、1つでシミ、肌荒れ、かさつき、テカリ、乾燥小ジワをケアしてくれる「ウーノバイタルクリームパーフェクション」（資生堂）や、ごわつく肌をなめらかな肌触りへと導く「ミノンメン薬用フェイスミルク」（第一三共ヘルスケア）。

ベースメイクでは、毛穴やニキビあとなど、男性の肌悩みを速攻補正できる男性用BBクリーム「ウーノフェイスカラークリエイター」（資生堂）。TVCMなどで知名度がぐっとアップしてきています。スキンケアや肌補正、UV効果がありますが、洗顔料で手軽に落とせるのもポイント。

UVケアでは、「ニベアメン UVプロテクター」（ニベア花王）。高い耐汗性を実現していて、皮脂吸着成分配合でテカリもブロック！

フェイシャルだけでなく、ボディケアも重要。男性のがんこなニオイを元から洗い上げる重曹泡で、全身つるっつるにする「毛穴撫子　男の子用重曹つるつる石鹸」（石澤研究所）。足のニオイ、蒸れが気になる人には、足のために開発された薬用石けん「フットメジ薬用足用角質クリアハーブ石けん」（グラフィコ）。

最後に、スペシャルケアとして、1本で顔もボディもケアできる「DHC MEN オールインワンモイスチュアジェル」（DHC）。保湿、エイジングケア、皮脂臭＆加齢臭もケアできるオールインワンジェルです。

「自分を良く見せたい！」「自信をもちたい…」といった、外見に対する向上心を男性は秘めています。いえ、いっそ「モテたい！」それも良いじゃないですか！　世はまさに、見た目の印象をセルフプロデュースしていく時代。【メンズコスメ沼】にズブズブはまる男性も増加中！　ドラッグストアで気になるアイテムをチェックしてみましょう。