2020年10月5日 更新

不織布マスクはプラスチックごみ!?

不織布の使い捨てマスクをよく見ると、本体の不織布のほか、耳にかけるゴム、鼻にフィットさせるノーズフィッターと、さまざまな素材でできているようです。そういえば、不織布って一体ナニモノ?

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そのマスク、プラスチックかも

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新型コロナウイルスでおなじみとなった使い捨ての不織布マスク。不織布というのは、繊維を織らずに、絡ませたり接着したりして結合させた布のこと。織物や紙ではありません。原料として、天然繊維、化学繊維など、さまざまな素材が用いられます。
参考:「不織布」の定義(日本産業標準調査会「JIS L 0222『不織布用語』」)
繊維シート、ウェブまたはバットで、繊維が一方向又はランダムに配向しており、交絡、及び/又は融着、及び/又は接着によって繊維間が結合されたもの。ただし、紙、織物、編物、タフトおよび縮じゅう(絨)フェルトを除く。
気になったので、家にあるマスクのパッケージをみてみました。「本体:ポリプロピレン、耳ひも:ポリエステルポリウレタン、ノーズフィッター:ポリエチレン」と書いてあります。どれもプラスチック(合成樹脂)の一種です。アイロンかけたら溶けてしまいます。鼻に合わせて曲げるアレも、金属ではなかったんです!(商品によって異なります)
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となると、気になるのがごみの分別方法。プラスチックって燃やしていいんでしたっけ? 飛沫が付いているし、医療廃棄物って可能性もある気がします。

感染拡大防止のため、「可燃ごみ」

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そこで、いくつか適当に思いついた自治体名で検索して、ごみの分別方法を調べてみました。

すると、化学繊維(合成繊維)の不織布や衣類は「可燃ごみ」「不燃ごみ」「プラスチックごみ」など、自治体によってばらつきがありましたが、マスクについては、とくに素材の指定もなく「可燃ごみ」としているところが多いようです。

その理由をWebサイトに書いてある自治体もありましたが、どうやら公衆衛生上の観点からだそうです。確かに、飛沫や唾液が付着している可能性が非常に高いわけですから、感染拡大を防止するために燃やしてしまうというのは当然でしょうね。

なお、医療機関や薬局などで使用したマスクについては、医療廃棄物として扱われます。一般家庭で使用したものは該当しません

マスクを捨てる際は配慮が必要!

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マスクの捨て方について、もう1つ、注意したいポイントがあります。それは、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどに感染した際に使用したマスクの捨て方。

マスクにはウイルスなどが付着している可能性が非常に高いです。そのため、捨てる際には、家族や収集業者が誤って触れてしまわないよう、ゴミ袋の口をしっかり縛るなどの配慮が必要になります。
参考:環境省「新型コロナウイルスなどの感染症対策としてのご家庭でのマスク等の捨て方」(「新型コロナウイルス感染症に係る廃棄物対策について取りまとめた資料」
感染症にかかっていなくとも、他人が使ったマスクを触るのは嫌ですよね。ふだんからこうした配慮ができるようにしておきたいものです。


さて、いろいろ書いてきましたが、結局のところ、マスクであろうと何であろうと、いちばん重要なのはこれです。

「ごみを捨てる際は、自治体のルールに従いましょう」。
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