2021年3月18日 更新

朝の口臭 ~ モーニングブレス ~

誰もが一度は、いや、毎朝感じている(?)自分の口臭。ニンニクとかも食べていないし、もしかして病気? それとも遺伝? はたまた突然変異?

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朝はだいたい口がクサい

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みなさん。朝、起きた直後の口臭がきついと感じたことはありませんか。
「私がクサいわけがない」「何かの陰謀よ」
認めたくない気持ちもわかりますが、落ち着いて聞いてください。実際クサいんですよ。

口臭は主に、口内細菌が産生する「揮発性硫黄化合物VSC:Volatile Sulfur Compounds)」という物質が原因とされています。歯周病や糖尿病などの病気、ニンニクなどの食べ物が原因で口臭がする場合もありますが、とくに思い当たる節がないのに口臭がきつくなるというのは、口内細菌が何らかの理由で増殖し、VSCがたくさん作られているということが考えられるのです。

ではなぜ、起床直後は口がクサいのでしょうか。
口内細菌は、食事や歯みがき(「口腔活動」といいます)、唾液に含まれる殺菌・抗菌成分(リゾチームやラクトフェリンなど)などによってその数が減ります。一方、口腔活動をしてから時間が経つほど、口内細菌の数が増えることがわかっています(厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の原因・実態」)。

寝起き時は、口腔活動から何時間も経過しています。また、就寝中は、唾液の分泌量自体も少なくなっています。寝ている間、口の中は、かなり口内細菌が増殖しやすい状態になっているんです。そのため、朝起きたときには、細菌が増えて口臭が強くなってしまうんです。同様に、食事前や、前回の食事(口腔活動)からある程度の時間が経過したあとにも、口臭が強くなります。

ちなみに、朝、起きた直後の口臭を「モーニングブレス(起床時の口臭)」、食事前の口臭のことを「ハンガーブレス(空腹時の口臭)」と呼びます。名前はかっこいいんですけどね。

どんなニオイなのか

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VSCにはさまざまな物質がありますが、口臭の原因となっている物質のうち約9割が、硫化水素メチルメルカプタンというものだそうです(厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の原因・実態」)。
どちらも結構なニオイを発するもので、硫化水素は「腐った卵のようなニオイ」、メチルメルカプタンは「腐ったタマネギのようなニオイ」と表現されます。
なお、どちらの物質も、「悪臭防止法」において、「不快なにおいの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質」である「特定悪臭物質」に定められています(環境省「悪臭防止法パンフレット(2019年3月)」)。アナタの口も(ワタシの口も)、そんなニオイの発生源だったなんて…。公害ならぬ口害ですね。

ニオイを抑えるには?

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さて、口臭を抑えるには細菌の増殖を抑えればいい、ということがわかりました。ただ、寝ている間は、歯みがきや食事をすることができず、どうしても細菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。
ですので、ケアをするなら、就寝前起床直後ということになります。
モーニングブレスのケアのポイントは次の通り。
【就寝前】
歯みがき舌みがきをしっかりと行い、細菌を少しでも減らしておく
水分を補給し、体や口の中が乾燥し過ぎないようにする

【起床直後】
歯みがきうがいで、増えた細菌を洗い流す
水分を補給し、体や口の中を潤す
食事唾液腺マッサージなどで、唾液の分泌を促す
これでどこまで抑えられるかはわかりませんが、体に悪いことはないですし、やってみる価値はあるでしょう。

ただ、モーニングブレスのような生理的口臭は、歯をみがいたり食事をしたりすることで、自然と弱まるもの。病気ではないですし、毎朝起床直後に誰かと面と向かって会話をしなければならないということでもない限り、過度に気にする必要はありません。気にし過ぎると、ストレスにより唾液の分泌量が減り、かえって口臭が強くなる、なんて悪循環にも陥りかねませんから、気楽に考えておきましょう。
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