ダイエット成功にはビタミンが必須!

ダイエットで余分なカロリーを減らすのはいいけれど、必要な栄養素まで減らしてしまい、体調を崩すことも…。そんなことにならないためには、栄養バランスをきちんと考えることが大切です。今回は、ダイエットに大きく関係するビタミンをご紹介します。

目次

ビタミンって?

ビタミンは、ヒトが必要とする栄養素のうち、たんぱく質、脂質、炭水化物、無機質、水以外の、微量な有機物の総称です。

体の代謝に影響を与える重要な成分ですが、体内では作ることができない(または作れても量が少ない)ため、食品などから摂取する必要があります。

ビタミンは全部で13種類あり、水に溶けやすい水溶性ビタミンと、油に溶けやすい脂溶性ビタミンの2つに大きく分けられます。
●水溶性ビタミン
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビオチン、ビタミンC、ナイアシン、葉酸、パントテン酸
●脂溶性ビタミン
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
日本人の食生活ではカロリーが過剰気味で、その分の代謝に使われるビタミン​が不足することがあるほか、ダイエットなどで偏った食事をしていると、十分な量のビタミンを摂れないことも。

ビタミンは体内で起こるさまざまな「代謝」​にかかわるため、ビタミン不足が続くと、代謝が低下して太りやすい体になってしまいます。

ダイエットのカギを握るビタミン

では、ダイエットに必要なビタミンとは、どういったものなのでしょうか。
ポイントは2つ。「代謝」と「赤血球」です。

食べたものをエネルギーに変換するには、さまざまな種類の「酵素」がかかわっています。そのメカニズムはとても複雑ですが、酵素によって「代謝」が起こる多くの場面でビタミンが必要なため、ビタミン不足が代謝の低下にかかわるわけです。

また、血液に含まれる細胞のひとつ、「赤血球」の産生にもビタミンが必須です。「赤血球」の数が減ってしまうと、酸素を全身へと運ぶ機能が低下します。すると全身の基礎代謝が落ち、やせにくくなってしまいます。

そのため、ダイエットのときはいつもより積極的にビタミンを摂るとよいでしょう。

どんな食品を食べればよい?

主なビタミンのはたらきと、多く含む食品をご紹介します。
●ビタミンB1
現在の主食となっているのは米、小麦粉などの糖質です。そういった糖質からエネルギーを産生するときに必要な栄養素です。
→穀類のはい芽(米ならぬかの部分)、豚肉、レバー、豆類など
●ビタミンB2
体に蓄えられた脂肪などの脂質からエネルギーを産生するとき必要な栄養素です。
→レバー、うなぎ、卵、納豆、乳製品、葉菜類など
●ビタミンB6
筋肉は基礎代謝を高めますが、その筋肉をつくるたんぱく質の代謝に関与する栄養素です。
→米ぬか、にんにく、酵母、魚類など
●ビタミンB12
酸素を運び、代謝を促す赤血球の産生を助けるために必要な栄養素です。
→魚類、肉類、あさり、のりなど
●葉酸
ビタミンB12同様、赤血球の産生のために必要な栄養素です。
→緑黄色野菜、レバー、卵など
いかがでしたか? ダイエット成功には、ビタミンを積極的にとることも重要です。なかなかやせないと思っている方は、まずは毎日の献立を見直してみてはどうでしょうか。

参照:食品成分データベース