年間3285分――これは何の数字?――

寝るまでの時間? それとも、メールチェックの時間?  正解は… 1日3回365日、1回の歯みがきを3分行った場合の歯みがきに費やす時間です(3分×3回×365日=3285分)。 およそ54時間以上にもなります。 これだけの時間を掛けているのに、虫歯や歯周病になってしまうなら、時間を上手に使えていないということ。 有効活用するためにはどうすればよいでしょうか?

目次

歯医者さん、歯が痛いときだけですか?

みなさんは、何がきっかけで歯医者さんを受診しますか?

日本歯科医師会の調査によると「痛み・はれ・出血があったから」が1番多くなっています(※1)。一方で、4人に3人は『もっと早く歯医者に行けばよかった』と後悔している(※2)ということも明らかになりました。

ほかの先進諸国と比較すると、日本は歯医者さんの定期受診率が、著しく低くなっているとされています(※3)

「予防歯科」先進国のスウェーデン

スウェーデンは、かつては虫歯が多い国でした。そこで国を挙げて国民の虫歯根絶に取り組んだ結果、世界で最も歯科疾患が少ない国になりました。

現在、スウェーデンは、歯医者さんの定期受診率がとても高く(※3)、お口の健康のためには、「治療」が必要になる前の「予防」がとても重要という「予防歯科」の考えが、国民の間に定着しています。

「セルフケア」と「プロケア」の違いって?

虫歯や歯周病は、歯に付着する細菌が作り出すプラーク(歯垢)によって引き起こされます。そのため、日常的なプラークコントロール(プラークの除去)が、歯科疾患の予防に効果的です。

具体的には、毎日行う「セルフケア」と、定期的な「プロケア」の実践です。

「セルフケア」とは、主に正しい方法で行う歯みがきのこと。
食べかすを取り除き、繁殖する虫歯菌や歯周病菌の数を増やさないようにします。

「プロケア」は、歯科医師や歯科衛生士による歯医者さんで行うクリーニングのこと。
歯と歯ぐきの間にたまったプラークや歯石といった、ふだんの歯みがきでは行き届かない部分の汚れも徹底的に落とします。だいたい3カ月に1度くらいプロケアを行うのが理想的とされています。

どちらも重要ですが、毎日の「セルフケア」を正しく行わないと、
健康なお口の状態を保つことはできません。

自分の状態にあった正しい「セルフケア」を!

「セルフケア」では、清掃しやすいハブラシによるブラッシング、フロス等による歯間の清掃を行い、さらに、殺菌効果のある歯みがき剤や洗口液(リンス)などを併用すると効果的です。

こうした商品には非常に多くの種類がありますが、
どうすればいいのでしょうか?
どの商品が自分に合っているかなんて、なかなかわからないですよね?

そこで活用したいのが「ドラッグストア」です。

ドラッグストアのスタッフさんに相談すると、私たちのお口の状態にあったオーラルケア用品を選んでくれます。何かわからないことがあれば、どんどんスタッフさんに聞くといいですよ。

「セルフケア」と「プロケア」を意識的に行って、虫歯や歯周病を徹底的に予防しましょう。