感染症を予防できるの?
2006年3月の『日本歯科医学会誌』、「高齢者呼吸器感染予防の口腔ケア」には、インフルエンザの予防と口腔ケアの関係を示した研究結果が載っています。
同研究は、在宅療養で65歳以上の高齢者190人を、「歯科衛生士による口腔清掃を中心とした口腔ケアと集団口腔衛生指導を週1回実施するグループ」(98人)と「本人と介護者による口腔ケアのグループ」(92人)の2グループに分け、6カ月間経過をみたもの。
期間中に10人がインフルエンザを発症しましたが、このうち「歯科衛生士による口腔ケアを受けたグループ」の発症者は、1人だけでした。つまり、罹患率をおよそ10分の1に減らすことができたと考えられます。
10分の1とは驚きですね!
インフルエンザなどの感染症の予防法というと、手洗いなどをマメにしている方も多いかと思います。
これからは、ていねいな「歯磨き」もプラスしてみたらどうでしょうか? 毎日正しいブラッシングやフロスの使用で口腔ケアをしてみましょう。
同研究は、在宅療養で65歳以上の高齢者190人を、「歯科衛生士による口腔清掃を中心とした口腔ケアと集団口腔衛生指導を週1回実施するグループ」(98人)と「本人と介護者による口腔ケアのグループ」(92人)の2グループに分け、6カ月間経過をみたもの。
期間中に10人がインフルエンザを発症しましたが、このうち「歯科衛生士による口腔ケアを受けたグループ」の発症者は、1人だけでした。つまり、罹患率をおよそ10分の1に減らすことができたと考えられます。
10分の1とは驚きですね!
インフルエンザなどの感染症の予防法というと、手洗いなどをマメにしている方も多いかと思います。
これからは、ていねいな「歯磨き」もプラスしてみたらどうでしょうか? 毎日正しいブラッシングやフロスの使用で口腔ケアをしてみましょう。
歯周病だとウイルス感染のリスクが増える?
ウイルス感染と深い関係があるといわれているのが、歯周病。歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
私たちの口の中には、およそ300~500種類の細菌がすんでいて、砂糖からネバネバした物質をつくり出して、歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)といい、ブラッシングが十分でないと、むし歯や歯周病を引き起こす原因となるのです。なお、歯垢は粘着性が高いので、うがいをしたくらいでは落ちません。
歯周病は、初期には痛みや見た目の変化がほとんどないため、ケア意識が薄くなりがち。ですが、歯周病菌がつくり出すプロテアーゼという酵素は、ウイルスが体内に侵入するのを助ける可能性があるといわれており、早めにケアをする必要があります。
私たちの口の中には、およそ300~500種類の細菌がすんでいて、砂糖からネバネバした物質をつくり出して、歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)といい、ブラッシングが十分でないと、むし歯や歯周病を引き起こす原因となるのです。なお、歯垢は粘着性が高いので、うがいをしたくらいでは落ちません。
歯周病は、初期には痛みや見た目の変化がほとんどないため、ケア意識が薄くなりがち。ですが、歯周病菌がつくり出すプロテアーゼという酵素は、ウイルスが体内に侵入するのを助ける可能性があるといわれており、早めにケアをする必要があります。
厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」によると、歯周病の有病率は、30代から60代にかけて高く、30代以上では、3人に2人の歯周組織に所見が見られます。また、年代が上がるほど、症状が進行した人の割合が増加し、対象となる歯を喪失する70代ごろまで、その傾向は続きます。
歯周病を防ぐには、正しくブラッシングして、口腔内を清潔な状態に保つことが重要です。口腔内の歯周病菌などの細菌を減らすと、唾液中のプロテアーゼが減り、ウイルスから私たちの体を守ることにつながると考えられます。
歯周病を防ぐには、正しくブラッシングして、口腔内を清潔な状態に保つことが重要です。口腔内の歯周病菌などの細菌を減らすと、唾液中のプロテアーゼが減り、ウイルスから私たちの体を守ることにつながると考えられます。
ハブラシを最後に替えたのはいつ?
毎日きちんと歯磨きをしていれば安心……とも言い切れません。1日に何回も歯を磨いているあなたのハブラシは、微生物や細菌のたまり場になっているかも。しかも、ハブラシを置いているのは、洗面所じゃありませんか?
ジメジメとした環境だと、ハブラシの細菌がますます増殖しやすくなります。こうした細菌などから自分の身を守るためにできるのは、ハブラシを新しいものに替えることです。
基本的にハブラシは、1カ月に1回のペースで交換するのがよいとされています! また、後ろから見たとき、ハブラシのフチから毛がはみだしているものは、毛先が広がってしまっている証拠なので、ハブラシの替え時です。
清潔なハブラシは、ウイルスから身を守ることにもつながります。
新しいハブラシ&ていねいな歯磨きケアで、ウイルスの侵入を防ぎましょう!
ジメジメとした環境だと、ハブラシの細菌がますます増殖しやすくなります。こうした細菌などから自分の身を守るためにできるのは、ハブラシを新しいものに替えることです。
基本的にハブラシは、1カ月に1回のペースで交換するのがよいとされています! また、後ろから見たとき、ハブラシのフチから毛がはみだしているものは、毛先が広がってしまっている証拠なので、ハブラシの替え時です。
清潔なハブラシは、ウイルスから身を守ることにもつながります。
新しいハブラシ&ていねいな歯磨きケアで、ウイルスの侵入を防ぎましょう!
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