<使い捨てマスク>正しくつけなかったら意味がない!

新型肺炎の流行が世界的なニュースとなっている今日この頃。細菌・ウイルスによる感染症が気になる季節や、つらい花粉の時期の必需品といえば、使い捨てマスクです。マスクは「つけていれば大丈夫!」と思いがちですが、誤った使用方法だと、本来の機能が発揮されません。自分に合ったサイズや正しいつけ方を確認しておきたいところです。

目次

そのマスク、大き過ぎませんか?

「新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方(厚生労働省)」によると、不織布製マスクの着用方法はこのようになっています。
<不織布マスクの一般的な着用方法>不織布製マスクの着用にあたっては、説明書に従って行う。
1.鼻、口、顎を覆う(特に、鼻と口の両方を確実に覆うことを心がける)
2.可変式の鼻部分を鼻梁にフィットさせる
3.ゴムバンド/ひもで頭にしっかり固定する
4.フィットするよう調節する
要するに、顔とマスクにすき間がないようにすることです。ですが、電車に乗っていると、一時的にマスクをずらしてあごにかけたり、鼻を出したりしている人、鼻部分のワイヤーを曲げていない人、プリーツ(ひだの部分)を広げていない人をよく見かけます。いくら高性能のマスクをつけていても、誤った使用方法だと、本来の機能が発揮されないどころか効果がまったくないんです。

また、マスクを正しくつけないと、せきやくしゃみをしたときに飛沫が飛び散って、他の人に病気をうつしてしまう可能性もあります。そうなった場合、訴えられてしまうかも(詳しくは、【新型肺炎】せきが出るのにマスクをしないのは違法!?【インフルエンザ】をご覧ください)。

マスクサイズの測り方

顔とマスクにすき間がないようにするには、正しいサイズのマスクを着けることが重要です。日本衛生材料工業連合会が自分にあったマスクサイズの測り方を紹介しています。
<マスクサイズの測り方>
1.親指と人差し指でL字形を作ります。
2.「L字形にした状態」で、耳の付け根の一番高い所に親指の先端を当てて、鼻の付け根から1cm下の所に人差し指の先端を当てます。
3.親指から人差し指までの長さを測れば、それがサイズの目安になります。
こちらは、あくまでも「目安」ですが、測った長さからおすすめサイズがわかります。

9~11cm子供用サイズ
10.5~12.5cm小さめサイズ
12~14.5cmふつうサイズ
14cm以上大きめサイズ

大き過ぎたり小さ過ぎたりするとすき間ができてしまいますので、自分に合ったマスクを選びたいですね。

なお、マスクの種類と違いについては、マメドラ――ドラッグストアに関する豆知識――「第2回:マスク」をご覧ください。

もう迷わない! プリーツ型マスクの上下、裏表

使い捨てマスクの中でもプリーツ型マスクの場合、上下、裏表がわからない人が多いようで、実際に裏表が逆なのでは? という人も電車などでたまに見かけます。ここでは見分け方法をご紹介します(メーカーによって異なることもあるので、説明書きは必ず確認しましょう)。

まずマスクの上下ですが、鼻周りにフィットさせるための針金(ワイヤー)が入っているほうです。

次に、マスクの裏表はメーカーによっても見分け方が異なりますが、一般にはマスクの折り目をみるとわかりやすいはずです。

たとえば、こちらのマスクですと、中心部分が張り出している側(外側)です。反対側を確認してみましょう。

少しわかりにくいかもしれませんが、中心部分がへこんでいます。これが(内側)になります。このタイプは、プリーツを広げると表の中心部分が膨らみ、上下それぞれにプリーツが広がるのでわかりやすいですね。

そのほか、一方向にプリーツがあるマスクの場合は、通常プリーツのひだが下を向いている方が(外側)になります。ひだが上を向いていると、ウイルスや花粉がたまってしまいますから、注意しましょう。ひだの方向を、鏡などで確認してからつけるとわかりやすいですよ。

なお、マスクは原則、使い捨てです。1日1枚を目安に使用して、同じ物を使い回すことのないように。それより短い期間でも、マスクが湿ってきたら、新品のマスクと交換しましょう。
マスクは、大き過ぎると顔との間にすき間が空きやすいですし、小さ過ぎると耳の後ろが痛くなってしまいます。用途や価格はもちろん、マスクの形やサイズ、呼吸のしやすさなどから総合的に判断して購入しましょう。

よくわからないときは、ドラッグストアのスタッフさんに相談するといいですよ。