「薬局って?」一般常識じゃない! ドラッグストア常識クイズ【1】

いつも立ち寄るドラッグストア。なにげなく利用しているけど、気がついてみれば知らないことも多いもの。そんな気づきによる素朴な疑問に、あなたは答えられますか?

【問題】「薬局」って、何?

アナタの行きつけのドラッグストアは、“薬局”ですか?
「え、ドラッグストアって薬局の英訳じゃないの?」と思っている人も多いかもしれませんが、話はそう単純でもないようです。
薬局とドラッグストアの違いもわからずに、やれ「ティッシュは薬局のセールで買おう」だの、「いつも車で行く薬局はお米が安い」だのと、なんとなく薬を売っているお店なら薬局扱いしていませんか?

「薬局とドラッグストアについて気がつくなんて素晴らしいですね」

ネコ先生


――そうおっしゃるのは、ドラッグストアにわりと詳しいネコ先生。


ネコ先生:

薬局」とは、「調剤をするお店」なのです。


――“薬を売っている店”ではないのですか?

ネコ先生:
はい、薬を売っているから「薬局」とは言えないんです。
「薬局」と言ったら、必ず「調剤室」があって、必ず「薬剤師」さんがいて、「処方せん」を受け取ってくれるのです。これは法律で決まっています!


――では、ドラッグストアは薬局なのでしょうか?

ネコ先生:
調剤をしているのであれば、ドラッグストアも薬局です。
でも、ドラッグストアのなかには、処方せんを受け付けない(調剤室がない)ところもあります。そういう場合は、法律上、薬局と呼ぶのではなく、「薬店」や「薬屋さん」、そしてやっぱり「ドラッグストア」と呼んだほうがよいでしょう。
(法的には「店舗販売業」といいます)


――つまり、ドラッグストアの中には、薬局とそうじゃないお店がある、ということですね。図にするとこんな感じでしょうか?

<イメージ図>

ネコ先生:
そのとおりですね!
ちなみに、薬局じゃない場合は、薬剤師さんがいない薬屋さんもあり、そういうお店では「登録販売者」さんが薬を売ってくれます。

――なるほど。 先生、ありがとうございました。
というわけで、問題の答え
【解答】
「薬局」は「調剤」をするところ。
だから、調剤をしていればドラッグストアも「薬局」。
でした。
なんとなく使っていた「薬局」には、こんな意味があったのですね。
アナタの行きつけのドラッグストアは、そして、チラシが気になるあのお店は「薬局」だったでしょうか!?