【下痢止め必須!?】海外旅行前に要チェック!! 水道から直接水を飲める国

「都会の水道水はまずい」なんていいますが、世界的に見れば、水道水を飲めること自体がすごいこと。年末年始などの長期連休に海外旅行へ行く際は、水道水に注意が必要かも!?

目次

水道からそのまま水を飲める国は、たった8カ国!!!!!!!!

Attention please. みなさん、海外に行ったとき、水道から直接水を飲んだりしてませんよね? なぜって、水道水をそのまま飲めない(飲まないほうがいい)という国が、あまりにも多いからです。

世界の水道水の現状については、毎年、国土交通省が「日本の水資源の現況」の中でまとめています。「令和元年版 日本の水資源の現況」によれば、水道水をそのまま飲める国は、日本のほか、アイスランド、アイルランド、ノルウェー、フィンランド、ベルギー、ドイツ、オーストリアのたった8カ国。経済大国のあの国や、GDP上位のあの国もここには該当していません。

水道水をそのまま飲めるけど「注意が必要」という国もありまして、イギリスやフランス、イタリア、イラン、南アフリカ、ボツワナなどの21カ国が該当します。「注意が必要」という理由までは書いてありませんが、外務省の「海外安全情報」などによれば、たとえば硬度が高くて(ミネラル分が多くて)日本人が飲むにはあまり適していない、などの理由があるようです。

では残りの150以上の国々はというと…「そのまま飲めない」! 混濁や汚染などの心配があるということでしょうね。アメリカ(ハワイ)もカナダもスペインもポルトガルも、むしろ水道水がおいしそうに思えますが、そのまま飲むことができないんですね(ちなみに日本とイラン以外のアジア諸国は、「データなし」の北朝鮮を除くすべての国が「そのまま飲めない」に分類!)。

飲まなくても注意! こんな場面でも気をつけよう

水のせいでおなかを壊すなどしたら、せっかくの海外旅行が台無し…。そうならないよう、水にはできるだけ注意を払いたいものです。

とくに水道水を「そのまま飲めない」国では、飲用にしないのはもちろんですが、それ以外にも注意すべきことがあります。

■ドリンク用の氷
お店やホテルによっては、ドリンク用の氷に水道水を使用しているところもあります。心配な場合は、注文するときに氷を抜いてもらいましょう。

■歯みがき・うがい
これらの行為は、口の中に水を含むため、あやまって飲み込んでしまったり、気づかないうちに摂取してしまったりなんてことが起こり得ます。万全を期すなら、ミネラルウォーターで歯みがきやうがいをしましょう。

■シャワー・お風呂
水を口に入れるわけではありませんが、これも間違って飲み込んだり、気づかぬうちに摂取したりすることがあります。歯みがきほどではないにしろ、口の中に入らないよう、気をつけてシャワーを浴びましょう。
また、飲用上の注意ではありませんが、硬水の場合、日本製のシャンプーだと、泡立ちが悪かったり髪の毛がゴワゴワになったりすることがあります。日本の水はほぼ軟水なので、日本製のシャンプーの多くは硬水に対応していません。旅先では、ホテルに備え付けのものか、現地のものを(買って)使うのがいいでしょう。

■サラダ・フルーツ
火を通さない食事にも注意が必要です。野菜やフルーツなどを洗うときにも、水道水が使用されるためです。多少の水気が残っていたとしても、その水が汚染されていた場合は、食中毒や感染症などを発症する可能性があります。心配な場合、または体調が万全でない場合は、生ものを口にせず、火の通った料理だけを食べるようにしましょう。

ドラッグストアで事前準備を!

慣れない海外旅行では、自分が思っている以上に疲れがたまります。いくら水に注意していても、体力が低下している状態では、ほんの少しのきっかけで、腹痛や下痢などを起こしてしまう可能性があります。

症状が軽度な場合は一般用医薬品で対処することもできますが、現地の薬局やドラッグストアでは日本語が通じないことも多く、目的の薬を購入するのにも一苦労。それに、慣れない海外製の薬を飲むのはちょっと不安もありますよね。あらかじめ、国内のドラッグストアで常備薬をそろえておくといいでしょう。

海外旅行の常備薬はいろいろありますが、ここでは主に胃腸症状に関係したものをご紹介します。

まずは下痢止め。長時間の移動や、トイレを借りられる場所がないことも多いので、いざというときに安心です。ただし、細菌やウイルスによる食中毒の場合など、むやみに下痢止めを使わないほうがいい場合もあります。下痢に直接効くわけではありませんが、整腸薬も準備しておきましょう。

なお、激しい腹痛、出血を伴う下痢、症状が何日も続くなどがみられる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

また、水や食事が原因でアレルギー症状が出ることもあるので、心配な人は抗ヒスタミン薬などのアレルギーの薬を用意しておきましょう。
そのほか、食べ過ぎたり飲み過ぎたりしたときのために胃腸薬が、かたよった食事や疲れたときのビタミン補給にビタミン剤があるといいでしょう。

医薬品以外では、除菌スプレー除菌用ウェットティッシュなどがあれば、手指や缶飲料の飲み口など、心配な場所を除菌することができますね。


水道水を普通に飲んでいる日本人にとっては、海外の水道事情はちょっと心配かもしれませんが、今では外務省や旅行代理店のホームページなどで、簡単に現地の情報を得ることができます。楽しい旅行にするためにも、旅行前には、水道水のこともチェックしておきたいですね。

それでは、Have a nice trip!