日本のスーパーフード! 「海苔」の記念日知っていますか?

いよいよ2月! 節分だ! 恵方巻だ! そして海苔の記念日だ! 今こそ名脇役だった海苔が「主役級の名脇役」となるときです!

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2月6日は何の日? 海苔の日です!

2月といえば、2月14日のバレンタインデーに、2月22日はニャーニャーニャーで猫の日、語呂合わせなら2月23日の富士山の日もありますね。チョコレートも猫も富士山もおいしくかわいく美しく、それぞれ非常に魅力的ですが、今年からは海苔の日も覚えてほしいなあと思います。もしもうご存知だったらぜひ拡散活動をしましょう。

気になる海苔の日は2月6日。1966年に全国海苔貝類漁業協同組合連合会が定めた記念日です。2月6日ね、ふむふむ。日本最古の成文法典である大宝律令に、租税の1つとして海苔を意味する紫菜(しさい)が記載されているんですって。そこで、大宝律令が施行された大宝2年1月1日を西暦に換算した702年2月6日を、海苔の日に決めた模様です。ふむふむ。

海苔の旬(11~3月)だし、節分フードとして定着してきた恵方巻にも海苔は欠かせないし、2月ってまさに海苔月間!

日本のスーパーフード! 食卓にもっと海苔を

日本では、当たり前のようにおにぎりには海苔を巻き、なんなら海苔で顔を作ってみたり、刻み海苔をパスタにふりかけて和洋融合させたり。海苔があるとないとでは味わいが大違いです。2月6日は海苔の日! ということで、名脇役の海苔そのものにももう少しスポットライトを当ててみましょう。

海苔には、たんぱく質や食物繊維のほか、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンC、葉酸などが豊富に含まれています。しかも、植物性の食品としてはめずらしくビタミンB12が多い、ベジタリアンの強い味方です。低カロリーなのに栄養素が豊富な、まさに日本のスーパーフード! 海苔に含まれるこれらの成分は、肌や髪の毛、爪の健康を保つほか、疲労回復や貧血対策、腸内環境改善などに関与しています。毎日の食卓にもっと海苔を登場させたくなってきました!

ふだん口にすることが多いのは、焼き海苔と味付け海苔、それに青のりあたりでしょうか。自分で買うことがあまりないとしても、ギフトでいただくとうれしいですよね。焼き海苔も食べる前にもうひとあぶりすると香りがたち、いっそうおいしくなります。オーブントースターの予熱で温めたり、ざらざらした裏面同士を内側にして2枚重ね、フライパンで温めたりする方法がおすすめです。

その昔、海苔を食べる日本人を見て、西洋人は「日本人は黒い紙を食べている!」と驚愕したそう(和紙と海苔、同じように漉いて作るので大間違いでもないような気もします)。はじめはおそるおそる口にしたのでしょうが、そのおいしさが伝わったのでしょう。海外でも海苔ブームが起き、現在では海苔巻きパーティをしたり、海苔チョコレートなるものが商品化されたりと、一歩進んだ海苔ムーブメントが起きているようです。

手作り恵方巻のすすめ

海苔ムーブメントといえば恵方巻ブームもやや落ち着いてきたようですが、やはり節分には縁起を担いで丸かぶりしておきたいところ。本来、恵方巻は七福神にちなんだ七種類の具材をいれた太巻きで、これをその年の恵方を向いてもくもくと食べきるもの。しかし、太巻き1本丸かぶりは厳しい。非常に厳しい。

節分の恵方巻自体、全国区で見れば比較的新しいイベントです。頭をやわらかくして楽しむ方向でいきましょう。コンビニやスーパーを見渡してみると、あら、甘いロールケーキも恵方巻カテゴリー……。ロールケーキがアリなら、細い海苔巻きでもまったくOKでしょう。むしろ正統派の風格すらあります。

細巻きなら、少食な人や子どもでも丸かぶりできそうです。具材も好きなものを、食べられる分だけ巻きましょう。たまご、かんぴょう、あなご、きゅうり、でんぶなどのほか、サーモンやまぐろ、ツナマヨ、アボカド、納豆、カニカマ、からあげなどで豪勢に。あらかじめ、酢飯に青じそ、ごま、紅ショウガを混ぜ込むと見た目もよく風味アップ。1本だけでOKなはずが、2本3本と手が伸びます。

一方、恵方巻でおなかいっぱいになりたくない人、小さな子どもには海苔チーズ巻はいかがでしょう。海苔とスライスチーズを重ねて巻いたもの……恵方巻なのか? いやいや、言ったもの勝ちです。これ、海苔が主役級の輝きを見せています。

2020年の恵方は「西南西やや西」(やや西!?)。
それではみなさん、「西南西やや西」の方角を向いて、お好みの恵方巻を丸かぶりしましょう。そして、2月6日は海苔の日だと覚えましょう!