カセットコンロの寿命は?

卓上でも屋外でも、あんなシーンでもこんなシーンでも調理ができる、お手軽・便利なカセットコンロ。その寿命は、約10年! ライフラインが止まってしまっても温かいものを用意できる安心装備として、東日本大震災をきっかけに購入した人も多いのでは? 私もその一人です。2021年、震災から丸10年となる今年は、カセットコンロの買い換えもお忘れなく!

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ステイホーム中のキング・オブ・ヘビロテアイテム

在宅時間が増えたこの1年、我が家で登場回数ナンバーワンとなったメニュー、それはです。それとともに存在感を増したキング・オブ・ヘビロテアイテム、それはカセットコンロ(とボンベ)。

テーブルに、カセットコンロと土鍋をセットすればもうこちらのもの。連日続く3食の献立を考える頭脳労働から解放される瞬間です。とりあえず、肉や魚介や野菜や豆腐など、目に付いた材料を切ってお出汁で煮て、ポン酢があればOK! 柚子胡椒もあるとなお良しですね。ビバ鍋!

王道の味付けに飽きたら、種類豊富な市販の鍋スープを端から順に試していきます。チーズフォンデュ鍋、カレー鍋、坦坦鍋、チゲ鍋、その次はどれにしようかしら。スイス、インド、中国、韓国……ステイホームでも世界各国の味を楽しめます。それもテーブルについたまま。魔法ですか?

作って食べて、食べて作って、また食べての無限ループに突入しそうになりますが、シメの炭水化物を楽しむために、程良いところで切り上げましょう。オーソドックスな雑炊やうどん、それに、きしめん、ラーメン、フォー、なんでもこい! 餅好きとしてはそのすべてに餅インです。そう、餅雑炊(もち米×米コラボ)、力うどん(もち米×小麦粉コラボ)、そうだ、餅巾着も外せません。

食事メニューだけではありません。ミニ土鍋があれば、チョコフォンデュも楽しめます。市販の板チョコと牛乳または生クリームをよーく混ぜながら弱火で温めたら、フルーツやマシュマロ、パンなどをディップ! ブランデーがあれば香り付けに入れてもいいですね。

土鍋にフォーカスし過ぎましたが、カセットコンロの良さは、その携帯性。庭でお湯を沸かしてカップ麺を食べるだけでも、なんちゃってキャンプ気分が味わえて、ステイホーム中の気分転換になります。もちろん、ガッツリアウトドアにも活用できますよね。

10年目のカセットコンロ

ガンガン使い倒しているこのカセットコンロ、そういえば東日本大震災後に購入したもの。あれ? そろそろ10年を迎えるのでは。

防汚コーティングのおかげで、見た目はピカピカ。ですが、本体の、ガスボンベを接続する部分の「Oリング」と呼ばれるゴムのパーツが劣化してひび割れたり欠けたりすると、ガスが漏れる危険が出てくるのです。Oリングはホームセンターなどに行けば数百円ほどで購入でき、自分で交換できなくはありませんが、安全を考えると素直に買い替えることを強くおすすめします。

カセットコンロ最大手の岩谷産業のサイトをチェックしてみると、2021年3月31日まで買い換えキャンペーンを開催中との情報が。製造年月より10年以上経過した同社のカセットコンロを買い換えると、なんと1万円分のギフトカードが100名に当たる太っ腹企画。

これは! と色めき立ち、すでに1万円分のギフトカードが当たった気分でマイコンロを確かめてみると、「12.01」……つまり、2012年1月製造で残念ながら対象外。ちーん。東日本大震災後、それまで持っていなかったカセットコンロの利点に気づき、買おう買おうと思いつつ先延ばしにした自分の姿を思い出しました。先延ばさなければ、1万円のギフトカードを手に入れられたかもしれないのに。来年以降のキャンペーン開催(あるといいな)に期待したいと思います!

カセットボンベはどうだろう?

カセットコンロの相棒、カセットボンベにも寿命はあるのだろうか。あるに違いない。岩谷産業のサイトによると、目安は製造日から約7年以内とのこと。

7年経っていない場合も、さびたり、ゆがんだりしている場合は使用しないでくださいね。

カセットコンロなど、防災に役立つアイテムは、点検を兼ねてたまに使ってみることも大切です。3月11日や防災の日の9月1日など、毎年時期を決めて、非常食の賞味期限や、防災グッズと同時にカセットコンロとボンベのチェックを習慣にするといいですね。

まだまだ肌寒い日が多い今のうちに、カセットコンロでどんな料理を作れるか!? いかに手抜きして楽しめるか!? いろいろとアイデアを練ってみてはどうでしょう。