家族がコロナウイルスに感染したらどうする?【情報更新:3月3日】

感染拡大が続く新型コロナウイルス。感染予防対策を徹底するよう政府が呼びかけています。もし家族が感染してしまったらどうしたらよいか、確認しておきましょう。

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政府が基本方針を公開

2020年2月25日、政府が「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を公表しました。そのなかで、「風邪症状が軽度である場合は、自宅での安静・療養を原則とし、状態が変化した場合に、相談センターまたはかかりつけ医に相談した上で受診する」としています。

ここで注意したいのは、「新型コロナウイルスの症状」ではなく、「風邪症状」としていることです。軽症の場合は新型コロナウイルスも通常のかぜも治療法は変わりません。ゆっくり休むことです。
ウイルス拡散や感染拡大を避けるためにも自宅で療養し、悪化した場合に医療機関に行くようにしましょう。軽症なのに不安だからといって、ウイルス検査を受けておこうとするのはやめましょう。

家庭で注意すべき「8つのポイント」

日本環境感染学会の「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項」では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について次のようにまとめています。
1.感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
2.感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
3.できるだけ全員がマスクを使用する
4.小まめにうがい・手洗いをする
5.日中はできるだけ換気をする
6.取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する
7.汚れたリネン、衣服を洗濯する
資料ではそのほかにも、「少なくとも感染者からは2m以上の距離を保つ」、「エアコンなどの空調や換気扇をまわすほか、日中の温かい時間に窓を開けて換気する」「タオルや食器、スプーンなどを共用しない」「ウイルスは物についてもしばらく生存しているため、とくにドアの取っ手やノブなどは0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で拭きとったあと水拭きをするか、アルコールで拭きとる」「トイレや洗面所の清掃をこまめに行う」などといった具体的な注意事項をあげています。

家族に新型コロナウイルス感染者が出てしまったときでも、冷静に対処できるよう、事前に確認しておきましょう。

もし家族が発症してしまった場合、すでに自分も感染している可能性があります。感染者の症状が軽快してから14日間経過するまでは、自分の健康状態を監視することも忘れないでくださいね。