「OTC医薬品」とは?――ドラッグストアの処方せん

普段、何気なく買い物をしているドラッグストア。もはやなくてはならない存在です。そんなドラッグストアのことを、どこまで知っていますか? そもそもドラッグストアって何なのでしょうか? そんな疑問にお答えする「ドラッグストアの処方せん」、今回は、「『OTC医薬品』とは?」についてです。

市販薬は、カウンター越しに買う!?

OTC医薬品」の「OTC」とは、「Over The Counter」の略で、「カウンター越しに(処方せんなしで)買える医薬品」、つまり市販薬のことを指します。

日本では、ドラッグストアで購入できる医薬品(一般用医薬品)のことを「市販薬」「大衆薬」「家庭薬」など、さまざまな名称で呼んでいました。しかし、多くの国で、一般用医薬品のことをOTC医薬品と呼んでいることから、日本でも2007年、日本大衆薬工業協会(現:日本OTC医薬品協会)が、「大衆薬」に替えて「OTC医薬品」という用語を使用していく方針を決定。翌年には、協会の名称も現在の「日本OTC医薬品協会」に変更しました。

以降、医薬品業界だけでなくさまざまな方面で使われはじめ、現在のように、みなさん一度は目にしたことがあるような状況になったわけです。