お風呂まわりの水アカ掃除で、信じられないほどピカピカに!【ヤッたるマン 「ピカッと輝くシート」の巻】

前回、梅雨時に繁殖した浴室のカビを「カビキラー」で退治したところ、キレイになったことで今度はカビの下に蓄積していた水アカが気になってしまった。というわけで、今回は水アカが簡単に取れるという「マジックリン ピカッと輝くシート クレンジング成分in」(花王)を試してみた。

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「水アカ」っていったい何なのさ?

さて、前回2.5倍容量の「カビキラー」(ジョンソン)でカビを駆逐して、輝く白さを取り戻したわが家のお風呂。「まあ、新築みたい!」とは言ったものの、今度は水栓まわりに白くこびり付いた「水アカ」が気になってしまった。でも、この水アカっていったい何者? 何でできるの? と疑問に思い、調べてみた。
なんでも、水道水にはカルシウムやマグネシウムといったミネラルが溶け込んでいるらしい。で、溶けているときは目に見えないこのミネラル、水滴といっしょに蛇口などにくっつくんだけど、水はしばらくすると蒸発してなくなる。すると、とり残されたミネラル類が結晶化してこびり付いてしまうというわけ。「蒸発してなくなる」「とり残された」、なんだか悲しい響きだね……。自分も「ちょ、待てよ!」とならないように、お掃除をがんばろう。

こんなにこびり付いているけど、ホントに「ピカッと輝く」の?

さて、改めて汚れを見てみると、わが家ながら、まあ気持ち悪い! こんなの人様には見せられないね(ここで公開中だけど)。そこで、今回試してみるのは、ドラッグストアで見かけた「マジックリン ピカッと輝くシート クレンジング成分in」(花王)! ネーミングがそのまま! わかりやすい! じゃあ、いっちょヤッてみますか!

これでホントにピカピカになるの?

商品名のとおり、うちも“ピカッと”輝かせたいんだけど、パッケージに印刷された写真、ビフォーアフターであまりの変わりよう……。これ、ホント? いったいどんなものが入っているのかと中身を取り出してみると、ザラザラした少し厚手のキッチンペーパーのよう。というより、肌触りからすると、よくある使い捨ての薄っぺらいキッチンスポンジを、さらにギュッと圧縮した感じ。こんなのでピカピカになるのかね? とさすがに疑問が……(花王さん、ごめんなさい)。そこで、何でも試してみる「ヤッたるマン」の出番! 実際の効果のほどは、使ってみれば一目瞭然。生活者の代表として、果敢に挑戦するぜ!

パッケージのビフォーアフターの写真。言いたいことはわかりますが、ホント?

触るとザラザラしているのがわかるけど、ぱっと見は厚手のキッチンペーパーのよう

始める前に例のごとく、まずは使い方をチェック。このシートは、表面が傷の付きにくい「かきとりファイバー」でできていて、さらにクレンジング成分、いわゆる研磨剤も入っている。このダブルの効果で、うろこ状の水アカをかき取ってキレイにしてくれるそう。お掃除の際は水を付けてこするだけと使い方もカンタン。注意することといえば、細かい傷が付く可能性があるため、まずは目立たない場所で試すこと、特殊加工(くもり止め加工など)が施された鏡には使用しないこと、など。詳しくは、こちらをチェックしてほしい! 簡単にいうと、傷が付きそうなやわらかいものや、傷が付いたら困るものは避けておけばOKってこと。

ほんの数分の掃除で想像以上のスゴさ!

基本事項を頭に入れたら、注意書きのとおり、まずはシートを水でぬらし、目立たないところから軽くこすってみる。クレンジング成分が入っているので、こすったところは白くなって見えづらいけどよく見ると……、あらステキ! 汚れの少ないところとはいえ、ほんの数回軽くこすっただけで、明らかにキレイになってる! 予想に反して(もちろん、いい意味で!)、かなりの速さでキレイになっていく。まだ始めて数分。「マジかよ!」という驚きとともに、どんどんテンションが上がり、作業がはかどる。

ほら、もうキレイ! この時点でもクレンジング成分の向こうに輝きが見えるでしょ?

いやー、このまま行くと新築よりもキレイになっちゃうかもなー。お客さんを呼びたくなるわが家かー。
「あら、森口さんちのお風呂キレイねー」
「そうなの、主人がキレイに掃除してくれて」
「まあ、お宅のご主人なんでもできるのねー」
えへへ。
「そうなのよ、この前なんか、窓ガラスも全部ピカピカにしてくれたのよ」
「あらいいわねー。ステキなご主人ね」
えへへへへ。
「今度はトイレもピカピカにさせようと思ってるの」
「まあ、うらやましい。うちのもやってくれない?
えへ……、あれ? 「主人、主人」って名ばかりな感じが……。

より効果的に水アカを取るコツは?

そんな妄想をしながらキレイにすること20分。ほとんどの汚れはカンタンに落ちたけど、いくつか手のかかる部分が。たまにある頑固な水アカは、少し指を立てて、ツメを立て気味にしてこすると、キレイに取れる。感覚的には、シートといっしょに水アカをツメでひっかく感じ。このとき、ゴム手袋などをしていないと、いつのまにかツメもすり減って痛くなっちゃうので要注意。お掃除のときはやっぱりゴム手袋が必須だね。とくにこの掃除では指先の感覚が重要なので、手にピッタリフィットする使い捨てのゴム手袋がおすすめ。
こんな風に、平らなところは少しくらい頑固な汚れがあっても、こする回数を増やせばそれほど大変ではない。手を焼いたのが、汚れが角やすき間部分に溜まっている場合。こういった場所の水アカは、汚れが頑固なうえに、「かきとりファイバー」が届きにくく、なかなかキレイにならない。そんなときは、シートをたたんだり、先を細くしたりして、すき間に差し込み根気よくこすってやるといい。慌てずじっくりやれば、「ムリ」と思えた汚れもキレイに取れた。

すき間部分の汚れ取りは根気が必要!

そのほか、汚れやすいのは、やっぱり水滴が集まる下側。目立たないから汚れも溜まりがち。水アカは蓄積するとなかなか落ちないから、なるべく汚れがひどくなる前に落としておきたい。このシートを使うと、積もり積もった水アカもガリガリこすれば意外なほど取れるんだけど、かき取った水アカの固まりが繊維にこびり付いた状態でこすってしまうと、その固まりで傷付けてしまうおそれも。繊維のかき取る威力を保つ意味でも、なるべくシートの新しい面が当たるように位置を変えながら掃除をしよう。こすっているうちにクレンジング成分も少なくなってくるので、威力が落ちたと思ったら、ケチらないで新しいシートを使うほうがラクにピカピカにできるぞ。

ふだんは目立たないけど、水滴が残りやすい下側には、こんなに水アカが!

驚きの成果はこれだ!

というわけで、とにかく光沢の出そうな金属っぽいところは、ひととおり試してみた。どれもこれも、このとおりピカピカに!

こんな真っ白く濁った水栓まわりが、

こんなにピカピカに! ついでに壁もキレイにしました

「まあ、キレイ! ホテルのお風呂みたい!」ホントにあのパッケージ写真のように生まれ変わるとは! 金属っぽいところを手当たり次第磨いたけれど、どこも期待を裏切ることなくピカピカに仕上がりました。
今回水アカ掃除して初めてわかったのは、金属に見える部分でも、意外と非金属のパーツがあるという事実。たとえばわが家の場合、水栓の温度調節と水量調節の部分は、プラスチックのような音と軽さから、非金属の樹脂などにメッキを施したもののよう

水アカが溜まりまくっていたこのABSパーツも、まるで鏡のよう!

シャワーホルダーのこのパーツなんかは、掃除の最中に初めて取り外せることに気づいたんだけど、よく見ると内側に「ABS(耐久性の高さに定評がある合成樹脂)」の文字が! そんな非金属のメッキパーツでも、このとおり傷付かずに金属のような光沢がよみがえったのには驚いた。いずれにしても、こするときは目立たないところで、やさしく試す、がポイントだね。「水アカ掃除」というと、クエン酸などの酸(お酢やレモン汁も意外と強力!)で溶かしてキレイにする、という方法もよく聞くけど、金属部分だと溶けたり、逆にさびたりしないか気になるもの。まあ、ほとんどのパーツにはさびないステンレスが使われているんだろうけど、クエン酸などを使っても、洗い流したりこすったりする手間はやっぱり発生しちゃう。それに大理石などが使われていると、酸によって表面が溶かされてツヤがなくなったりすることも……。そんな心配がないのも、この商品のいいところ。必要なら、汚れに応じてほかの洗剤といっしょに使えたりもするし。なにより、実際にピカピカになっていく様子を目の当たりにするのは「超〜〜、気持ちいい!」
というわけで、その他の部分も、こーんなにキレイになりました!

あんなに真っ白く曇っていたここも!

あえて手が写るように撮ってみた(物干し用の棒を格納するパーツ)。ほら、鏡みたい!

疲れ果てたシート君、ありがとう! そして、ごめんなさい花王さん!
使い終わってふにゃふにゃにくたびれたシート君、ありがとう。そして、花王さん、疑ってゴメンなさい! だって、この「マジックリン ピカッと輝くシート クレンジング成分in」の威力は、実際に試してみないと信じられないんだもの。だまされたと思って、皆さんもぜひ試してみてほしい。ビックリするから。

最後にアドバイスを。水アカの発生を抑えてこの輝きを保つには、お風呂を出るときに水滴を拭き取るのが大事ですよ!