その眠気、放っておくと夏バテの原因に!

日が沈んでも、ムシムシする夏の夜。ベッドに入ってもなかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚めるなど、寝苦しい日が続いていませんか? ゆっくり眠れないと、“朝起きても体がだるい”“仕事中に眠気が襲ってくる”など、疲れが抜けずにどんどんたまってしまいます。寝苦しい夜におすすめの快眠術で、その“疲れ”とおさらばしましょう。

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寝付きが悪いのは、体温が下がらないから!

人は、体の中心部の体温(深部体温)が下がっていくときに、深い眠りに入ろうとします。しかし、暑い夏の夜では気温も湿度も高いまま。その状態で、薄手の部屋着に着替えたり、夏用の布団を使用したりしても、なかなか深部体温が下がらないため、寝付きが悪くなってしまうのです。

また、寝苦しさを解消するためにエアコンや扇風機などに頼りがちに。けれど、設定温度を下げ過ぎると、かえって体の不調に。

室温26~28℃><湿度50~60%>を目安に、エアコンのタイマーや除湿、送風などの機能を上手に利用することがおすすめです。

暑くても、お風呂につかるのが大切!

就寝前に体を温めておくと寝付きが断然よくなります。寝る30分から1時間ほど前にぬるめのお湯につかって深部体温を上げましょう。

そして、お風呂から上がったら、汗を上手に蒸発させることもポイント。人は、汗をかくことで、体内の熱を逃して体温を下げています。お風呂で温まったあと、通気性のよい素材の部屋着などを着て風に当たると、効率よく体を冷やすことができますよ。

さらにぬるめの入浴は体を温めるだけでなくリラックス効果も期待! ぬるめのお湯にゆっくりつかると、副交感神経が優位に​なって、緊張がほぐれます。リラックスした状態でベッドに入ると、心地よく眠ることができるのでおすすめです。
夏だからといって、シャワーだけで済まさず、お風呂にゆっくりつかりましょう。
入浴の効果を高めるのにプラスしたいのが入浴剤。清涼感成分入りの入浴剤なら​、お風呂上がりはスッキリとした気分に。炭酸ガス入りの入浴剤は、血行をよくして体を温める効果がアップします。また、好きな香りの入浴剤をとり入れるとリラックス効果が高まります。

入浴剤を上手に使って快適なバスタイムにしましょう。

眠るときにひと工夫を!

寝る環境を整えると、さらに快眠に一歩近づきます!

昼間に人の出入りが少ない寝室は、熱や湿気がこもりやすい空間です。眠る前に、寝室の窓やドアを開けて風を通りやすくしたり、クローゼットや押し入れなどを開けてこもっていた熱を逃したりすることがおすすめです。

また、寝具にもこだわってみましょう。通気性や吸湿性がよい素材は、熱や湿気がこもりにくいので、布団に入るときの「むわっと」するいやな感覚をやわらげてくれます。最近では、熱を逃す接触冷感素材のシーツなどが発売されており、触れるとひんやりするので心地よい眠りへと導いてくれます。

どうしても暑くて寝られないときは、冷却ジェルが入った枕や熱冷まし用冷却シートなどを一時的に活用してみましょう。頭を冷やすことで「頭寒足熱」状態になれば、ぐっすりと眠れるそう。ただし、首の冷やし過ぎには注意しましょう。

ちょっとした工夫で、暑~~い熱帯夜を乗り切ることができますよ。その日の疲れはその日のうちに! しっかり睡眠をとり翌朝にスッキリと目覚めて、夏バテを予防しましょう!