どれを選ぶ? うがい薬【なんとなく成分がわかるまとめ】

うーん、のどの調子が悪い……うがい薬でも買おうかな。なんだか、透明なやつとか茶色いやつとかいろいろあるけど、何か違うのかな――うがいの薬を説明してくれないものか。

目次

うがい薬は色で使い分けができる

うがい薬の成分は大きく分けて3種類で、液の色が何色かで見分けられます。

【褐色】

消毒作用が高い成分を配合しているので、「のどの消毒」におすすめです。しかし、味にクセがあり、嫌いな人もいます(味を工夫している製品もあります)。また、服などに付いてしまった場合、色がなかなか落ちません。
<主な成分>
「ポビドンヨード」

【青紫色】

のどの炎症を抑えるはたらきがある成分を配合しているので、「のどの腫れ」におすすめです。味には影響しないので、うがいもしやすいでしょう。
<主な成分>
「水溶性アズレン」

【透明】

消毒作用をもつ成分を主体として、炎症を抑える成分も配合されていることが多いようです。褐色のうがい薬の味が苦手な人におすすめできます。
<主な成分>
「セチルピリジニウム塩化物(CPC)」「グリチルリチン酸二カリウム」
では次に、それぞれの成分について解説していきましょう。

消毒成分

ポビドンヨード

褐色の、うがい薬の成分としてはもっともポピュラーな成分です。
いろんな種類の病原体に効果を発揮し、一部を除いて、ウイルスにも効果がある消毒力が高い成分なので、感染症対策としてうがいをするならファーストチョイスです。
ただし、直接、のどの炎症を抑えるはたらきはもっていません

セチルピリジニウム塩化物(CPC)

無色透明の殺菌成分で、ポビドンヨードほどいろんな種類の病原体に効果を発揮しませんが、歯磨きペーストや洗口液などの殺菌成分としても配合されています。
炎症を抑えるはたらきはありません。

抗炎症成分

水溶性アズレン

青紫色をした、抗炎症作用をもつ成分で、のどの腫れに効果を発揮します。
ただし、消毒作用はありません

グリチルリチン酸二カリウム

無色の抗炎症作用をもつ成分で、のどの腫れに効果を発揮します。
ただし、消毒作用はありません

まとめ

うがい薬は、「のどの消毒」か「のどの腫れ」で使い分けましょう。
そして、場合によっては「味」も気にしてみましょう。
製品ごとの使用上の注意についても、お店で相談するのをお忘れなく!

ちなみに、「消毒」や「殺菌」についてはコチラ

「殺菌」「滅菌」「消毒」「除菌」「抗菌」の違い、ご存知ですか?