春の睡眠トラブル「ぐったり疲れているのに、眠れない!」「やっと寝たら最後、朝起きられない!」

冬はわかるんです、布団のぬくもりを手放せないのは。春になったのに、それなのに、布団から出られない。寝ても寝てもまだまだ眠い。よくよく思い出したら、夜はなかなか寝付けなかったような? どうして?

目次

春眠暁を覚えずと言いますが

春は眠い! すかさず「春眠暁を覚えず」というフレーズが頭に浮かびます。春の夜は眠り心地が良いので、夜が明けてもなかなか目が覚めない。689年生まれの詩人・孟浩然さんの時代から、春は朝寝坊してしまうものなのね。

1000年以上前からそうなんだもの、これから1000年先も変わらなそう。スヤスヤ……。

そう、昔も今もこの先も、春は眠いものなのです。

とくに日本の春は、進学や就職、異動など環境変化が大きい季節。新しい仕事や人間関係に慣れようとがんばって、知らず知らずのうちに溜めたストレス、それも快眠の敵です。長い時間横になっていても、布団の中であれこれ考えてしまってぐっすり眠れず、細切れに寝たような、寝ていないような、まだ眠いなあ……。これでは、朝なかなか起きられないのも無理はないですね。

また、春は気温や気圧の変化も大きく、自律神経のバランスを崩してしまいがち。
自律神経と体調の関係についてはこちらの記事もぜひご一読を。

あまりに眠気が強く日常生活に支障が出るようなら、一度病院で診てもらうといいかも。


快眠対策<寝る前>

心地よく眠れないのは、春のせいだったのね。じゃあ仕方ないわー、今夜も夜更かししてテレビだらだら見ながらスマホチェックやめられないわー。↑NO! これじゃ快眠できません。

質の高い睡眠のためには、寝る直前までのスマホやテレビ、やめましょう。タブレットやPCもです。

刺激的な情報を浴び続けたあとって目が冴えてしまいがち。それに、ディスプレイに使われるブルーライトによって、脳が昼間だと錯覚し興奮状態になって、眠りにつくための睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑制されてしまいます。寝る前は、とにかく脳も体もリラックスです。

そのためには、カフェインなしの温かい飲み物を飲むとか、軽くストレッチするとか。ぬるめのお風呂にゆっくりつかるのもおすすめです。体が温まったあと、体の中心部の体温が下がっていくときに入眠しやすいんですって。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

入浴剤を使うと、リラックス度が違います。ドラッグストアでもいろいろ選べますよ。

たとえば……

炭酸ガスを出しながら溶ける様子を見るのも楽しい、定番「バブ」。アソートタイプの「ナイトアロマ」は良い香りぞろいで、眠る前のリラックスお風呂タイムにぴったりです。


リーズナブルなのに、にごり湯を楽しめるところがいいなあと思うのが「バスロマン」。おすすめは、「にごり浴ヒノキの香り」(医薬部外品)。森林浴気分を味わえます。


にごり湯ではありませんが、リラックスを助けるとされるハーブ「リラックスラベンダーの香り」もありますよ。


ハイクラスな香りが楽しめるドイツ発のハーバルブランド「クナイプ」からは売り上げNo.1の大人気バスソルト「ホップ&バレリアンの香り」が新デザインで登場! 「やすまる香り」のハーブ配合で期待したくなります。


快眠対策<朝起きたら>

寝る前にリラックスを意識してぐっすり眠れたら、自然と目覚めがよくなりましたとさ。めでたしめでたし……

――そうは問屋がおろさないのは、皆さんご存知のとおり。快眠対策は起きたときから始まっています。

眠くても、朝目が覚めたら何も考えず起き上がり、カーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。ここはがんばりどころです。朝日が体内時計をリセットし、14~16時間後に自然と眠くなる体に調整してくれます。

朝食には、睡眠ホルモン「メラトニン」の原料「セロトニン」の、そのまた原料となるトリプトファンを摂取するといいでしょう。クックパッド先生にもトリプトファンカテゴリーがありました!

ちょっと楽しみな朝食を用意しておくと、起きるモチベーションになるかも(食いしん坊限定?)。


そうそう、休日の朝寝坊も要注意。学校や仕事がある日はがんばって起きているから、休日くらいは思う存分眠りたい気持ちはわかり過ぎるほどわかります。が、休日に朝寝坊し過ぎると体内リズムが狂ってしまいます。一度狂うと元に戻すのが本当に大変です。ほら、アスリートも1日練習をサボると取り返すのに何日もかかるって言うでしょ? あんな感じです。おそらく。きっと。

休日も思い切って起きて、夜の睡眠に響かないよう15時までに短い昼寝をするか、じたばたせず早寝するようにしましょう。

早寝すれば、翌朝はもしかしたらさわやかな「春はあけぼの」を味わうことができるかも!