2020年10月22日 更新

薬膳は難しい? 食材はとりあえず自分の体調に合ったものを

「薬膳」。この言葉のイメージは「精進料理みたいで健康に良さそう」「作るのがしちめんどくさそう」「仙人みたいな人が食べてそう」「さぞかしお高いんでしょう?」「味がもう…なんていうのか…(あとはわかるな?)」、こんな感じではないでしょうか? でも意外とハードル低いみたいなんです、薬膳って。

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体のバランスを整える!

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「薬膳」とは、一般的に、体のさまざまな不調を食事で改善するという、中医学(中国の伝統医学のこと)の理論などをもとに考えられた食事のことです。中医学では、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という3つを、体を構成する要素と考え、そのバランスを保つことが大切としています。
気:人の体を支えるすべての原動力。エネルギー、すなわちパワーの源。
血:全身の組織や器官に熱や栄養を行き渡らせ与える、主に血液のこと。
水:血液以外の体液で、体をうるおすもの。
この3つのうち、どれかが多過ぎても少な過ぎてもいけません。バランスが崩れると体調不良になりやすくなってしまうのです。薬膳は、この3つのバランスを整える食事といわれています。

…ハードル低めと言いつつ、「いきなり『気・血・水』とか出てきて意味わかんねー」とお思いの方。申し訳ございません。このあとすぐにハードル下げますから、もう少々お付き合いください。

たとえば「体がだるいわ」「肌がカッサカサよ」といった状態は、中医学的には「気・血・水」のバランスが乱れている証拠と考えるわけです。なかでも、ストレスによって「気」のめぐりが滞ってしまうと、その滞りが体の不調を呼んでしまうといわれていますから、こうなったら気分転換です。香りは「気」をめぐらす効果があるといわれているので、柑橘類や香味野菜などを積極的に食事に取り入れましょう。

「薬膳」をざっくりいうと、食材がもっている性質を知って、それを体調(体質)によって組み合わせて、好きな調味料を使った調理法で作る、そんなニュアンスでOKじゃないかと。

食材のもつパワーをあなどるな

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「気・血・水」の不足している部分を食べ物で補って、体のバランスを整える、これが薬膳の考え方です(しつこく)。といっても「薬膳食べたら即改善! 不調全然! Clap Your Hands!」とはなりませんが。気になる症状への変化は急に現れませんが、ゆっくりと体を整えてくれるでしょう。

「よっしゃ、薬膳料理作ったるー!」ではなく、まずは、食材のもつパワー(効能)を知って、自分の体調に合ったものを選ぶところから始めてみるのがポイントです。

とくに旬の日本の食材は栄養価がぐんっと高くて、季節特有のトラブルに役立つパワーがあると考えられています。秋から冬にかけては空気が乾燥することから、のどがダメージを受けたり、肌のうるおいが不足したりしがちです。自分の体調を知って、以下の旬の食材をレシピにうまいこと取り入れて、健やかな暮らしを目指しましょう!
レンコン:旬は9月~12月。のどや肌をうるおすとされます。きんぴらやはさみ焼きのほか、すりおろしてスープにするのもおすすめ。

ダイコン:旬は11月~2月。消化機能を高めるので、胃もたれや腹部膨満感によいとされています。煮物、炒め物などいろいろ使えますが、生のダイコンは胃酸がこみ上げてくるときに効果的といわれています。

ヤマイモ:旬は11月~1月。昔よくおばあちゃんは「ヤマイモは精がつくよ」と言っていませんでしたか? 実際に栄養価が高く、消化も優れています。おそばにとろろをプラス、サラダには千切りして乗せてみるなど、どうでしょう。

ニンジン:旬は10月~12月。消化を助け、鉄分が豊富。目の疲れにもおすすめです。炒め物、煮物、サラダ、なんでもいけます。
※参考文献:「NHKきょうの健康 漢方薬辞典 改訂版」(主婦と生活社)
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ニチジョウ ニチジョウ

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