一年中活躍! 「ハッカ油」

子どもの頃は苦手だった、ハッカ飴。某ドロップスの缶には必ず最後に数個、白いハッカ飴が残ったもの。缶を振ればカランカランと飴が鳴ったなあ。ノスタルジーに浸る間もなく月日は過ぎ、ハッカ! ミント! 歯磨き粉味のアイス! ミントもりもりモヒート! ハッカをギュギュッと濃縮したハッカ油! ……思い切り惹かれます。すっかり大人になりました。

目次

ハッカ? ミント? ハッカ油?

「ハッカ」は、狭い意味ではニホンハッカ、広い意味では、ミントを含めたハッカ属の総称です。北見ハッカ通商のサイトを見ると、詳しくわかりますよ。

これによると、大きく3種類、「和種ハッカ」「西洋ハッカ(ペパーミント)」「スペアミント」に分けられるんですね。さらに、品種認定されているものだけでも100種類以上。思ったよりずっと多い印象です。確かに、よーく見ると、葉っぱが丸かったり、とがっていたり、いろいろです。

そして、今回の主役・ハッカ油とは、ハッカソウというミントの一種を乾燥させて抽出した植物油のこと。ハッカ油の含有量は品種によって違いがあり、多いものでも重量のわずか1~2%ほどとは驚きです。この小さな瓶に、ハッカのエキスが詰まっているのですね。

ハッカ油といえば夏?

ハッカ油のスーッとさわやかなミントの香りは、夏のイメージそのものです。メントールの冷感刺激作用で、湯船に入れれば涼やかにクールダウン! また、多くの虫が嫌う成分なので、ナチュラルな虫除けにもなり、蚊に好かれる体質の家族を守るための、私のアウトドア必携アイテムです。何かと便利な使い方を知るには、健栄製薬のサイトがおすすめ!

ラスやお風呂、キッチンのお掃除に、靴やお部屋の消臭に、乗り物酔い対策に、花粉症で鼻づまりがひどいときにと、ハッカ油は、実は一年中活躍するアイテム。歯磨き粉味と揶揄されながらも支持層の厚いチョコミントアイスも、夏だけでなく冬でも春でも秋でも美味しいですものね!

おすすめは、マスクにシュッ

冬のハッカ油、どんな活用シーンがあるでしょう。たとえば、空気がカラカラで、鼻やのどがイガイガ……そんなときはハッカ油ミストが助けてくれます。お湯にハッカ油をたらして蒸気を吸い込むと、だんだん呼吸しやすくなるような気がします。

そして、マスク生活2年目突入の今、おすすめしたいのは、ハッカ油マスクです。前出の健栄製薬のハッカ油コラムで紹介されている清涼スプレー(スプレーボトルに水を入れて、ハッカ油を1滴たらしてよく混ぜれば完成!)を使います。

手もとにあった『日本うまれの99%ガードマスク』(平和メディク)で実践してみました。

直接目や鼻に入ってしまうと刺激が強過ぎるので、マスクの外側にスプレーして、少し時間がたってから着けるようにしましょう。スーハースーハー……マスクのなかで、爽快な風を感じます。
ハッカ油マスク、昼間もいい仕事をしてくれますが、のどの湿度を保つために就寝中の着用もイチオシです。とくに、無意識に口呼吸している人は、マスクをしたまま寝ることで起きたときの不快感が減るのではないでしょうか。こういった、耳が痛くなりにくいタイプを選んで、ハッカ油の香りをプラスすることで、気分良く安眠できそうです。

気をつけたいポイント

便利で頼もしいハッカ油ですが、使うときに気をつけたいポイントがいくつかあります。
・ハッカ油の原液は刺激がとても強いので、目や肌に直接付けない。
※清涼スプレーを顔に使用する場合は、直接かけずに、一度手のひらにとってから肌になじませます。
・しみになる場合もあるので、衣類に直接付かないよう注意。
・ポリスチレンを溶かすので、スプレーを作る際はガラスの容器が無難。
・油なので火気に要注意。
・小さな子どもが誤飲しないよう、手の届かない場所で保管する。
・小動物、昆虫などのペットの近くで使用しない。
・犬や猫などは、中毒症状を引き起こす危険性があるので注意。

※詳しくは獣医師に相談してください。​
・ぜんそく気味の人などでは症状に影響を及ぼすことがあるので注意。
※詳しくは医師に相談してください。
・保管は、暗く涼しい場所で。
・手作りした清涼スプレーは1週間を目安に使い切って。
改めて見ると、ミントのグリーンって素敵ね、庭に植えようかなと考えたあなた、ちょっと待った! その前に「ミント 繁殖力」で検索を。ミントなどのハーブは、そのかわいらしいフォルムと繊細な香りからは想像しづらいほど、あらゆる土地を埋め尽くす生命力を持っているので、鉢植えが鉄則​です。

生のミントがあると、お料理の彩りやモヒート用に重宝するのも確か。ハッカ油とともに、鉢植えミントを身近に置いて、さまざまなシーンで役立ててみてはいかがでしょう。