蚊のシーズン到来！　住まいの蚊対策＜後編＞

ボウフラ対策により家の周りの発生数を減らせても、飛べる蚊の成虫はどこからかやってきます。そのため、家の外と中との境界線に虫よけを設置して「蚊が近寄りにくい家」にしましょう。

〇プレートタイプ（吊るすタイプ・貼るタイプ）の虫よけ剤
250日用や360日用など、有効期間が長いので、そのままシーズン中は買い替えの必要がない手軽さが魅力です。薬剤成分だけでなく、薬剤シートやネットなどの形態も改良され続けて、より早く長く薬剤が拡散するよう進化した商品が多数発売されています。香りやデザインのバリエーションが豊富なのも特長です。人気のキャラクターやケース付きのものもあり、住まいや好みに合った商品でかわいく虫よけできます。

ただし、商品には殺虫成分が含まれているので、ネットやメッシュを手で触れないようにしましょう。とくに小さな子どもがいる場合は、設置場所に注意しましょう。玄関は、ドアノブに吊るすのではなく、子どもの手が届かない場所にフックやドアハンガーを取り付けて吊るし、結束バンドなどで固定しておくと安心です。

また、プレートタイプには、ドラッグストアで薬剤師の説明を受けなければ購入できない第一類医薬品のものもあります。こちらは、マンションのごみ置き場などに吊るしておくと、蚊だけでなくゴキブリも退治できる強力なもの。人のいる空間では使用を禁じられていますので、ご注意ください。

［特長］
・多くの商品が250日～1年用と効き目が長い。
・薬剤は無臭のものが多く、加熱する必要がなく、風の力で拡散する。
・香りやデザインのバリエーションが豊富。

［こんな人におすすめ！］
・ひんぱんに買い替えるのは面倒！
・取り替えるのを忘れがち。

〇スプレータイプの殺虫・虫よけ剤
スプレータイプの殺虫剤も進化しています。雨にも強く、網戸や窓ガラス、玄関灯や外壁などにスプレーしておくと、約2カ月虫よけ効果を発揮するという商品もあります。虫よけだけでなく、いざというときには殺虫剤として使えるタイプのものは、1本あると便利です。
「プレートタイプは家の外観に合わないので避けたい」「できるだけ手間をかけずに虫よけをしたい」という人にもおすすめです。そのほか、プレートタイプを使っている場合も、それだけでは心許ないという人にもおすすめ。網戸とサッシの隙間や玄関扉の隙間、窓枠などにもスプレーして強化しましょう。

［特長］
・家の外側のさまざまな場所に使える。
・虫よけだけでなく、殺虫剤としても使えるものもある。
・2～3カ月虫よけ効果を発揮する。

［こんな人におすすめ！］
・虫よけはしたいが、人目につくプレートタイプは設置したくない。
・プレートタイプを設置しているが、対策を強化したい。
・できるだけ手間をかけたくない。

人を吸血する蚊は、人の息に含まれる二酸化炭素や体温、においなどを感知して寄ってきます。そのため、玄関や窓に蚊対策をしていても、人の体や洋服、持ち物にくっついて蚊が家の中に入ってきてしまうことがあります。そこで、家の中は蚊取りを活用して「蚊がイヤがる空間」にしましょう。

〇電子蚊取り
コンセントにさして使うリキッドタイプは、一定量の薬剤が蒸散し続けることで、設置した空間のすみずみまで薬剤が広がり、安定した効きめが持続するものです。玄関やリビングなど、窓の開け閉めや人の出入りが多い場所に設置し、薬剤の濃度を一定に保っておけば、蚊が入って来にくくなります。また、設置していれば、人にくっついてこっそり侵入した蚊にも、効果を発揮します。

電池式の蚊取りなら、コンセントが少ない場所や込みあった場所でも設置できます。好奇心旺盛な小さな子どもがいる家庭にもおすすめです。子どもの手が届かない場所に設置して、蚊から守りましょう。

[特長]
・設置した空間のすみずみに薬剤が広がる。
・長時間安定した効きめが続く。
・侵入防止と駆除効果がある。

[こんな場所におすすめ！]
・窓の開け閉めや人の出入りが多い玄関やリビング。