ダニの退治法に関するウワサ
――紫外線を当てれば布団のダニを退治できる?
殺菌にも使われる紫外線ですが、ダニ退治に効果がある、という実験データはありません。また、仮に効果があったとしても、ダニは小さいので紫外線の届かない畳の中や、布団・カーペットの奥へと逃げ込んでしまいます。
――洗濯すればダニは退治できる?
ダニの生命力は強く、水や洗濯用洗剤くらいでは退治できません。また、洗濯によりダニの死骸や糞を洗い流すことはできますが、生きているダニが繊維にしがみつく力はとても強いため、洗濯機でぐるぐる回しても、毛布や布団のような厚手の寝具から、ダニを完全に取り除くことは難しいでしょう。
――布団を干してよく叩けば、ダニは落ちる?
ダニが繊維にしがみつく力は強く、布団を叩いても振り落とすことはできません。むしろ、叩くことでダニの死骸や糞が砕けて吸い込みやすいサイズとなり、アレルギー症状を起こしやすくなる可能性があります。布団を干したあとは、表と裏のすみずみまで掃除機をかけて、ダニの死骸や糞を吸うとよいでしょう。布団の生地を吸い込みにくい、布団専用の掃除機ノズルも販売されています。
なお、ダニ退治効果はあまり望めませんが、天日干し自体は、寝具の湿気がとれてふっくらとなり、寝心地が良くなるのでおすすめです。
なお、ダニ退治効果はあまり望めませんが、天日干し自体は、寝具の湿気がとれてふっくらとなり、寝心地が良くなるのでおすすめです。
――熱でダニを退治できる?
紫外線もダメ、水もダメ、叩いてもダメ。「もはや完全生物では?」といったダニですが、最大の弱点が熱。50℃の環境なら30分間、60℃なら一瞬で死滅するとされています。
布団カバーやタオルケットなどの小物なら家庭用の衣類乾燥機で、敷き布団やラグなど大きなものはコインランドリーの大容量乾燥機で、30分~1時間程度乾燥させるとダニを退治できます。ただし、素材によっては高温の乾燥機に入れると傷んでしまうため、洗濯表示タグを確認しましょう。また、家庭用の布団乾燥機の中にはダニ対策モードを備えたものもあります。
そのほか、意外な手段として役立つのが、炎天下に駐車した車。夏の閉めきった車内の温度は、場所により70℃以上となることもあります。真夏のよく晴れた日、太陽の光が当たるダッシュボードの上にダニ退治したいものを置き、途中で裏返しながら2~3時間放置するだけで、ダニを殲滅できます。
布団カバーやタオルケットなどの小物なら家庭用の衣類乾燥機で、敷き布団やラグなど大きなものはコインランドリーの大容量乾燥機で、30分~1時間程度乾燥させるとダニを退治できます。ただし、素材によっては高温の乾燥機に入れると傷んでしまうため、洗濯表示タグを確認しましょう。また、家庭用の布団乾燥機の中にはダニ対策モードを備えたものもあります。
そのほか、意外な手段として役立つのが、炎天下に駐車した車。夏の閉めきった車内の温度は、場所により70℃以上となることもあります。真夏のよく晴れた日、太陽の光が当たるダッシュボードの上にダニ退治したいものを置き、途中で裏返しながら2~3時間放置するだけで、ダニを殲滅できます。