早く乾かしたい梅雨の洗濯物――ところで、どうやって洗濯物は乾くの?
洗濯物を乾かすためには、温度や湿度が重要ですが、忘れてはならないのが「空気の流れ」です。
洗濯物から蒸発した水分は、洗濯物の周りの空気にジワジワ広がって、周りの空気が水蒸気でいっぱいになると(飽和といいます)、それ以上、水分が布から空気中に移動(蒸発)しなくなってしまいます。
室外に干すと、わずかでも風が吹き、常に空気が動いているため、洗濯物の周りの湿った空気も動き、乾きやすいのですが、室内ではなかなか空気が動かないため、乾くのが遅くなります。
これが"生乾き”の原因です。
そこで、部屋干しの場合は、扇風機やエアコンなどの風を当てるのが効果的です。
洗濯物から蒸発した水分は、洗濯物の周りの空気にジワジワ広がって、周りの空気が水蒸気でいっぱいになると(飽和といいます)、それ以上、水分が布から空気中に移動(蒸発)しなくなってしまいます。
室外に干すと、わずかでも風が吹き、常に空気が動いているため、洗濯物の周りの湿った空気も動き、乾きやすいのですが、室内ではなかなか空気が動かないため、乾くのが遅くなります。
これが"生乾き”の原因です。
そこで、部屋干しの場合は、扇風機やエアコンなどの風を当てるのが効果的です。
また、居間などの人の出入りがある場所に干すと、空気が動いてよいでしょう。
湿度の高い梅雨の季節、部屋干しのときは、風を気にしてみましょう。
湿度の高い梅雨の季節、部屋干しのときは、風を気にしてみましょう。
ニオイ対策――部屋干しは除菌洗剤で!
洗濯物の部屋干しに関する調査(※1)によると、部屋干しで困ること、気になることとして最も多いのは「臭い」です。
部屋干し特有の臭いの原因は、洗濯物に繁殖したバイ菌。とくに、生乾きの洗濯物は、水分が豊富で菌が繁殖しやすいのです。
そこで臭いを防ぐには、「除菌洗剤」で菌を減らし、菌が繁殖する時間を与えずに素早く乾かすことが必要です。
ところで、「除菌洗剤」の“除菌”とは、どういう意味なのでしょうか?
それに関係するのが、さまざまな汚れを水に混じって流れ落ちるようにしてくれる洗剤の主成分、「界面活性剤」です。
洗剤による「除菌」には、次のような業界基準(※2)が定められています。
部屋干し特有の臭いの原因は、洗濯物に繁殖したバイ菌。とくに、生乾きの洗濯物は、水分が豊富で菌が繁殖しやすいのです。
そこで臭いを防ぐには、「除菌洗剤」で菌を減らし、菌が繁殖する時間を与えずに素早く乾かすことが必要です。
ところで、「除菌洗剤」の“除菌”とは、どういう意味なのでしょうか?
それに関係するのが、さまざまな汚れを水に混じって流れ落ちるようにしてくれる洗剤の主成分、「界面活性剤」です。
洗剤による「除菌」には、次のような業界基準(※2)が定められています。
黄色ブドウ球菌、大腸菌の2菌種それぞれの菌種で「除菌効果のない対照試料」に対して生菌数を1/100以下に減少させる(除菌活性値が2以上の)能力を言う
「除菌効果のない対照試料」とは、「水に、抗菌効果のない界面活性剤を加えたもの」です。
つまり、「除菌洗剤」は、水に入れて洗うだけで、菌を百分の一以下にするのです。
ちなみに、ここでいう菌には、カビは含まれません。
このように、界面活性剤が汚れを落とすとともに、菌も洗い流して除去(食事前に石けんで手を洗うのと同じ)するため、除菌することができるのです。
また、洗剤とともに別途、衣類用の漂白剤を併用するのも効果的で、臭いの元となる物質を分解するはたらきも期待できます。
ただし、漂白剤は衣類によって使い分けが必要ですので、塩素系漂白剤、酸素系漂白剤の特徴と使い分けについては、洗濯物の取り扱い表示に関する資料(※3)などを参考にしてください。
つまり、「除菌洗剤」は、水に入れて洗うだけで、菌を百分の一以下にするのです。
ちなみに、ここでいう菌には、カビは含まれません。
このように、界面活性剤が汚れを落とすとともに、菌も洗い流して除去(食事前に石けんで手を洗うのと同じ)するため、除菌することができるのです。
また、洗剤とともに別途、衣類用の漂白剤を併用するのも効果的で、臭いの元となる物質を分解するはたらきも期待できます。
ただし、漂白剤は衣類によって使い分けが必要ですので、塩素系漂白剤、酸素系漂白剤の特徴と使い分けについては、洗濯物の取り扱い表示に関する資料(※3)などを参考にしてください。
最終手段――ニオイ対策の奥の手とは!?
さて、除菌の奥の手、最強の手段が「熱湯」です。
もはや「消毒」。
何度洗っても落ちないタオルの臭いなどにもおすすめです。
方法としては、洗濯物をバケツなどに入れて熱湯をかけるか、いっそ鍋で煮てしまう(煮沸)方法もあります。
色あせや縮み、ボタンなどの破損といったおそれがありますから、どんな洗濯物でも可能とはいきませんが、綿のタオルなどには効果的。
15分煮沸(※4)すれば、ニオイ菌にスッキリサヨウナラ! ですね。
もはや「消毒」。
何度洗っても落ちないタオルの臭いなどにもおすすめです。
方法としては、洗濯物をバケツなどに入れて熱湯をかけるか、いっそ鍋で煮てしまう(煮沸)方法もあります。
色あせや縮み、ボタンなどの破損といったおそれがありますから、どんな洗濯物でも可能とはいきませんが、綿のタオルなどには効果的。
15分煮沸(※4)すれば、ニオイ菌にスッキリサヨウナラ! ですね。
<まとめ>
●洗濯のときは、除菌洗剤(+漂白剤)で菌をしっかり洗い流す。
●部屋干しのときは、空気の流れに注意。
●どうしても気になる臭いは熱湯で。
●洗濯のときは、除菌洗剤(+漂白剤)で菌をしっかり洗い流す。
●部屋干しのときは、空気の流れに注意。
●どうしても気になる臭いは熱湯で。
※1:小渕真弓, 澤島智明 「洗濯物の室内干しに関する調査研究」 J. Fac. Edu. Saga Univ. Vol. 20, No. 1 (2015) 111〜121
※2:日本石鹸洗剤工業界 「石けん洗剤知識」
※3:経済産業省、消費者庁 「衣類等の新しい洗濯表示」
※4:日本医師会 「消毒・滅菌の概要」
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