2019年9月5日 更新

防虫剤の成分を知って、害虫から衣類を守れ!

暑い夏よ、さようなら。過ごしやすい秋よ、こんにちは。そんな季節の変わり目も、最近の天候ではぐだぐだになっていますが、衣替えは待ってくれません! 大切な衣類を害虫からしっかり守るため、適切な防虫剤を使って、スマートに衣替えをしましょう!

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防虫剤でやっつけろ。衣類害虫はこいつらだ!

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“彼を知り 己を知れば 百戦殆うからず”(孫子)ということで、まず、衣類を食べるにっくき害虫メンバーを紹介していこう。

黄褐色もしくは茶褐色、“褐色の悪魔”「ヒメカツオブシムシ(※ムシ画像クリック注意!)
灰褐色で毛に覆われている、“鬼の毛だるま”「ヒメマルカツオブシムシ(※ムシ画像クリック注意!)
繊維を噛み切って筒状の巣を形成、“闇の切り裂きジャック”「イガ(※ムシ画像クリック注意!)
クモの巣状の巣を作る、“シリアルスパイダー”「コイガ(※ムシ画像クリック注意!)

以上が害虫四天王として君臨している。↑はいずれも幼虫のときの特徴で、衣類を食い散らかして、羽の生えた成虫になるそうだ。羽が生えたのならどっか飛んでいってくれ…と思ったが、飛び回った成虫が干してある洗濯物にくっついたり、卵を産み付けたりして、また家に侵入してくるもんだからたちが悪い…「真面目か!」。

これらの害虫が衣類を食べるのは幼虫の時期で、ウールやシルク(高価)のほか、カシミヤ(もっと高価)などのやわらかい動物性繊維をとくに好んで食べるという。

なかでも害虫筆頭の「ヒメカツオブシムシ」の被害が多く、ときには1週間に体重の2~3倍も繊維を食べるといわれている、とんだ大食い野郎だ。

こやつら1匹1匹が食害する衣類の面積はわずかであっても、上から下へ向かって掘り進むように衣類を食べて動くという、往年の名作ゲーム『ディグダグ』みたいな習性があるため、重ねてしまっていた衣類がすべて被害を食らうということも多い。これはなんとしても殲滅せねばならない。

防虫剤の種類(成分、製剤)を知って戦いに備えよ!

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害虫に対抗すべく、我々ヒトがもっている決戦兵器が防虫剤だ。ニオイによって分けると、「無香系」「芳香系」「有臭系」の3種類。成分によって分けると「無香系/芳香系」と「有臭系」の2つとなる。

「無香系/芳香系」の代表成分は、ピレスロイド系。防虫剤に使用されるピレスロイド系の薬剤には、「エムペントリン」や「プロフルトリン」があり、なかでも「プロフルトリン」は少量で効果を発揮するすぐれもの。また、接触することで効果を発揮するものとして「フェノトリン」がある。

なお、ピレスロイド系はすべての繊維に使えるが、真鍮(しんちゅう)製のボタンや銅を含む金属に影響を与える(変色する)ことがあるので、それらが付いた衣類への使用は避けるよう注意したい。

一方、「有臭系」の主な成分は、「パラジクロルベンゼン」「ナフタリン」「しょうのう」などがある。「有臭系」といったらなんといってもあのニオイが特徴的。学生時代、さぁ冬服を着ていくぞ、と袖を通そうとしたとき、インパクトのある香りに悩まされた人も多いだろう。「かぁちゃーん! なんで前もってタンスから出しておかなかったんよー!」(涙声)と四畳半の中心で何度叫んだことだろう。

「パラジクロルベンゼン」は、防虫剤のなかで一番早く効き目が広がる薬剤で、ウールやシルク、綿、毛皮などすべての天然繊維に使用できる。ただし、合成樹脂を溶かすことがあるので注意が必要だ。

「ナフタリン」は、効き目がゆっくりと持続するため長期保管に適していて、人形の収納にも使われる。「しょうのう」は、古くから使われている防虫剤で、芳ばしい香りが特長。金糸、銀糸、金箔に影響しにくいので、和服の保管に適している。

使用方法をしっかり守って衣類害虫を殲滅せよ!

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敵を知った、そして対抗手段を用意した、最後は…その使い方(戦い方)だ!(だんだん戦争映画の鬼軍曹化してきた…)

使用されている製剤が同じピレスロイド系であれば、無香系でも芳香系でも併用可能で、メーカーが違っていても組み合わせて使うことや、切り替えることができる。まさに、“みんなに良し!”だ。

一方、パラジクロルベンゼン製剤、ナフタリン製剤、しょうのう製剤は混ぜて使用することができない。防虫剤同士が影響しあって、溶け、液体になった防虫剤によって輪染みができたり、変色したりすることがある。混ぜてしまっては、“すべて平等に、価値がない!”ので決して使用しないように。絶対にだ。

注意すべきは防虫剤を置く位置。防虫剤の成分は、空気より重く下に広がっていくので、衣類より上の場所に置かないと、効果は半減する。また、収納場所に衣類を詰め込み過ぎても効果が弱まるので、注意が必要だ。

タンスや衣装ケースなどで防虫剤を使用する際は、できるだけ開放せずに、密閉性の高い容器で収納すると有効成分が外に逃げず、効果的だ。使用量もしっかり守ることがポイント。大量に入れると、気化して容器内を漂っている防虫剤が再び結晶化して衣類についてしまうなんてこともある。なんでもかんでもつっこめばいいという物量作戦はノー!

ライフスタイルの変化や収納形態の変化、暖冬、残暑などによる衣替え時期の変化、1年用防虫剤の普及など、害虫との戦いは通年化している。ドラッグストアの防虫剤コーナーにて、各自適切な商品を調達できるよう、健闘を祈る! なんだったらついでに除湿剤やカビ取り剤などのオプションアイテムもゲットせよ! 軍曹からは以上!

Sir,Yes Sir!
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