2021年4月15日 更新

気になるお皿、割れるの?――【クローズアップ!人体】第6回「ひざのお皿」

あなたに最も身近な、自分の体。体のこと、健康のことをもっと知っていきませんか!

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ひざのお皿にクローズアップ!

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今回注目するのは、おそらく多くの人が一度はその無事を確かめたことがあるであろう、「ひざのお皿」です。
うっかり強打し、「ぐああ、割れたぁ!」などとのたまう人の、なんと多いことでしょう。
この部分、ひざを守ってくれているのか、それとも守ってあげたほうがいいのか。
なんだか気になるそのはたらきにクローズアップしてみましょう。

どんな仕組み?

ひざのお皿と呼ばれるのは「膝蓋骨(しつがいこつ)」という骨です。
ちょっとめずらしい、筋肉や腱の内部に形成される「種子骨(しゅしこつ)」という種類で、膝蓋骨を押さえて手を動かすとなんだかつるつる動きそうな雰囲気があるのは、筋肉や腱に包まれた部分があるから。
膝蓋骨に太ももの筋肉とスネに続く腱が結びついた構造になっていて、動作する力を滑車のように伝え、なめらかな動きを実現しています。
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種子骨にはこのような動きを補助するはたらきがあるため、ひざ以外でも、ひんぱんに動く部分や負荷がかかった部位などにイレギュラーで小さな種子骨が形成され、骨や腱の動きをサポートすることもあります。
あなたの体にも、気づかないうちに新たな種子(骨)が芽吹いているかも・・・。

なぜそうなるの?

こんなにナイーブそうな膝蓋骨ですが、ひざの全面をカバーする硬い骨としてのはたらきがあります。また、膝蓋骨の裏側には軟骨があって関節を形成しており、ひざ関節の一部としてはたらきます。
関節を補強し、体重を支える脚の力強く素早い動きを助ける「ひざのお皿」は、実は頼もしいヤツです。

しかし無理は禁物。
強くぶつけるともちろん割れます。それが「膝蓋骨骨折」です。
また、衝撃を受けたり、強くねじったりすると外れます。これが「膝蓋骨脱臼」です。
そうなると、筋肉と腱の連動がうまくいかなくなり、足が動かしにくくなります。
なお、犬やネコにも膝蓋骨があり、まれに脱臼します。とくに犬で起こりやすいそうですから気をつけてあげたいところです。
やはりお皿は割れ物、取り扱いには注意、ですね。
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ちなみに・・・

かつて中国には、膝蓋骨を削るという、おっかない刑罰がありました・・・。
紀元前4世紀ごろ――

「お師匠、お世話になりました。これから就職活動します」
「んじゃ、将来を占ってあげるね・・・えーと、キミの名前は今日から『ひざのお皿を削られた孫さん』です!」
「マジか・・・」

後年、あらぬ疑いで捕まった孫さん。
「おい孫、ひざのお皿を削られたくなかったら、オマエの先祖のお宝をよこせ!」
「なんてことだ、師匠の言うてたとおりやで・・・だが、断る」

こうしてお皿を奪われた孫さん、ひどい目にあいながらも、なんとか逃げ出しました。
脚を悪くしたけれども、その後、いい感じに復讐を果たし、歴史に名を残しましたとさ。
――ってなこともあったとか。
やはり古来から、ひざのお皿はみんなが気になる存在なのかもしれません。
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